いつも読んで頂き、ありがとうございます。

今月の同門誌、千宗旦と近衛尚嗣(ひさつぐ)の逸話が書かれていて、大変興味深く読みました。




要約すると、
尚嗣は宗旦に唐物の盆点を乞うて、朝茶に招かれ、そのひと月後に、秘蔵の道具での盆点の茶会に宗旦を招いた、というもの。

この時代、茶の稽古というものはなく、はじめの朝茶が「盆点、伝授の会」であったのだろう、と書かれていました。

それにしても、招かれて学び、そのひと月後には齢70の師を招くとは、お茶が好きで好きで仕方なかったのでしょうね。

それからたった2年後に亡くなってしまったとは、長生きしていれば、千家の茶の湯にも影響があったのでは、ということばに大きくうなずきました。

たくさんのお茶人がいて現在のお茶があるのですね。

お茶の輪、着物の輪が拡がっていきますように。