①では確約のルーツを書きました。
②は特に小学生や中1・中2の初子の長男・長女なお子さんをお持ちの方は、
なんじゃぁこりゃあ!
って感じだと思うので、説明すると、
確約(埼玉弁)
優遇・併願優遇(東京弁)
併願推薦(千葉:標準語)
とも言葉が違えども同じ意味です。
とりあえずこれらの制度はどういうものなのかと言うと、要は
本命が国立・都立・公立高校の受験者が併願する場合に国公都立高校に落ちた場合に、必ずオタクの私立高校に入ることを約束した推薦入試制度のことを言います。
埼玉の人は正直、この確約の意味を他の千葉や東京の人以上に分からないまま、『みんな取るから何となく取っておくもの』という安易な理由で取ってしまうのですが、実はこの確約(優遇・併願優遇・併願推薦)にはデメリットもあると言うことも知っておいて欲しいのですよ。
【確約などのデメリット】
例
本命:県立大宮高校
確約:栄東高αコース
併願:慶應志木、開成、中大高校
を受験するとします。
で、仮に確約と併願全部受かり、大宮高に落ちたと仮定した場合、開成や慶應志木に受かっていますが、残念ながらそのどちらの高校にも入学出来ないのですよ。必ず栄東高αコースに入らなくてはならないのですよ。これが確約のデメリットなのです。
なんか埼玉県民は
確約は何が何でももらわなくてはならないもの
っと思って、安易に確約をもらう風潮がありますし、併願校でさえも手堅く必ず受かるような段取りを組むお母さん方が多いのですが、私立をチャレンジ受験したり、この私立をレベル校とした公立の志望校上げ下げ選択の判断材料にする場にする方的には、この確約による誓約が邪魔になることもしばしばあるんですよ。
なもんで、実は確約をもらうんであれば、もうちょっと慎重に考えて選択して欲しいし、変に空気読んでしまって、大した考えもせずに、みんなと共同歩調をとって安直に確約を取ったがために、残念な受験になってしまった方も毎年のように私はよく見ます。
前に教えた生徒で、併願で明学東村山に受かっておきながら、大宮開成で確約をもらってしまったがために大宮開成に進学し、結果的にその子は帝京大学に進学しました。お母さんが勝手に空気を読んで大宮開成で確約もらってなければ、明治学院大に行ってたのにねぇ…という悲劇もありました。