埼玉県公立高校入試社会科のトリは『公民』です。


例の如く、埼玉県の公立高校入試社会科は

2023年

大問一 世界地理

大問ニ 日本地理

大問三 飛鳥〜江戸時代

大問四 明治〜令和時代

大問五 公民(総論〜統治・財政)

大問六 地歴公民融合問題

と言うように、公民は15〜17点にしかならないので、極めてコスパが悪い。苦手な人は切ることも視野に入れていい。


一応分析していくと、

青字…記述問題

2023年大問五(17点)

①公民総論(共生社会)

統治(行政権)

③統治(司法権)

④経済・財政

⑤人権(社会権)

⑥社会保障

⑦公民総論


2022大問五(配点23点)

①人権(自由権)

②統治(立法権)

③人権(参政権)

④(1)経済(需要と供給)

(2)経済(需要と供給)

財政

⑥国際政治

大問六

③財政(地方自治体)


2021大問五(配点18点)

①公民総論(情報化社会)

②統治(立法権)

③(1)統治(行政権)

(2)統治(議院内閣制)

④統治(司法権)

⑤財政

大問六

⑤経済(現在の年齢別消費)


2020大問五(配点25点)

①統治(立法・行政権)

②統治(司法権)

③(1)人権(参政権)

(2)人権(参政権)

④経済(独占禁止法)

経済(日本銀行)

⑥人権(社会権)

⑦社会保障

⑧地球温暖化

大問六

⑤財政(地方自治体)


2019大問五(配点25点)

①人権(基本的人権)

統治(行政権)

③統治(司法権)

④経済(需要と供給)

⑤経済(銀行と家計)

⑥財政

国際政治(安保理)

⑧国際政治(国際貢献)

大問六

④世界の社会保障費


2018大問五(配点24点)

①人権(色々な自由)

②人権(参政権)

統治(立法権)

④地方自治

財政

⑥消費と公取委

⑦国際政治(安保理)

大問六

④世界遺産


2017大問五(配点24点)

①人権(社会権)

②統治(行政権)

統治(立法権)

④家計と公取委

財政

⑥公民総論(国際協調)

⑦国際政治(国連)

大問六

⑤(1)人権(参政権)

(2)人権(参政権)


2016大問五(配点25点)

①人権(新しい人権)

②統治(司法権)

統治(立法権)

④(1)財政(間接税)

(2)財政(直接税)

⑤経済(景気)

⑥国際政治(国連)

大問六

④経済(需要と供給)


2015大問五(配点24点)

①統治(司法権)

人権(参政権)

③社会保障

④経済(需要と供給)

⑤地方自治(住民参加)

経済(労働者の比較)

大問六

財政(地方自治体)

大問六

④財政(地方自治体)


2014大問五(配点25点)

①統治(立法権)

②統治(立法権・行政権)

③統治(行政権)

経済(銀行と企業)

⑤国際政治(安保理)

⑥国際政治(国連)

⑦地球温暖化

大問六

③財政(地方自治体)

まあこんな感じです。


こうやって見てみると、まず

埼玉県公立高校入試社会科は昨年度から出題傾向が激変したことが分かるかと思います。


一昨年以前、公民は配点24か25点だったのが昨年からは配点17点に下がり、公民の重要度合いが格段に下がりました。


出題傾向がかわって、一番読めないのは大問六じゃないかな。去年は創作問題でこれは恐らく北辰テストや中学校、学習塾なんかもこの問題の是非をどう読むか考えあぐねていることかと思います。


来年もこの手の創作問題で来るのか、はたまた例年通り地歴公民融合問題で来るのか?!ここは未知数なので、こればっかりは問題集にもあまりないでしょうから、懐疑的ながらも北辰テストで何回か出てるのでそれを拾ってやり直してみるか、はたまた旺文社から出てる『全国高校入試問題正解(社会)』に出てる他の都道府県の入試問題社会科で似たような奴をやる以外に対策のしようがないことかと思いますので、私ならまあ切りますね。


とりあえず例年通りの地歴公民融合問題だとタカをくくって、あとは出たとこ勝負するかな。大宮ゆ浦高、一女、川高川女、熊高熊女、春日部高、不動岡やこれらに準ずるレベルの公立高校とか受ける人だと、無視は出来ないでしょうし、まあ北辰テストと全国高校入試問題正解はやっておいてください。


で、話しが脱線したので大問五の公民の話しに戻します。


正直、去年から出題傾向が激変したため、一番影響を受けているのがこの公民でしょうから、対策が立てにくいったりゃありゃしませんが、まあオーソドックスに一昨年以前のことを踏まえてやらなくてはならないでしょうね。


となるとまずやっておきたいのが

①立法権・行政権・司法権がらみの単元

②需要と供給がらみの問題を全国高校入試問題正解で総洗い直し

③財政面、国家予算と地方自治体予算の出所両面の総点検

④地方と国家の税金面

この辺りを中学のワークに戻ってガッツリやり直しておかれると良かろうと思います。もちろん記述問題も想定しつつですよ。


ただ需要と供給に関しては、ワークや塾のテキストでさえも、ピンポイントメタ過ぎてそうそう問題数がある訳ではないし、事例問題なためケースバイケースで考えなきゃならないので特定の問題だけを何度もやっても答えを覚えてしまいたいデメリットもあるので、ある程度の慣れ意味も込めて、やはり旺文社の全国高校入試問題正解(社会)で他の都道府県の入試問題で需要と供給に関連した問題だけをスキミングして解いておかれるといいかなぁと思います。


こうなるとお母さんが予め全国高校入試問題正解を読んで、問題をピックアップしてくれてプリントアウトしてまとめてくれたりすると、探す手間も省けていいんですけどね。


なんか年々、高校受験も中学受験化してる波を感じます。なかなか本人任せしちゃうと時間だけが奪われてくるので、こうしたピックアップやプリントアウトとか、外した問題のカード化のような事務作業をお母さんにやっていただけると、非常に円滑に無駄なくロスタイム無く勉強出来て、効率がいいんですがね。


でも越生とかあたりのレベルの公立高校受験生のお母さん方って、こう言うのにめんどくさがると言うか、子どもの勉強にタッチするの毛嫌いするんですよね。


とりあえず今日で社会科は終わりです。次回からは理科を分析したいと思います。