行政書士試験受験用テキスト(初心者用)。 | 宅建、行政書士有資格者のヒロシが、調子に乗って司法書士試験合格を目論むブログ。

行政書士試験受験用テキスト(初心者用)。

来年度の行政書士試験の詳細はまだわかりませんが、法令の問題数の増加は間違いないようです。とにかく行政書士試験も、もはや準備期間6ヶ月程度では済まないのかもしれません。そんな訳で、もうそろそろ来年度試験に向けて勉強は始める、あるいは既に始めている、という方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな方の為に、今日は私自身が実際に目を通したことのある教材でオススメ出来るものを紹介しておきます。(イカン、テレショップ口調だ(笑))

伊藤真の憲法入門 講義再現版icon
伊藤真の民法入門 講義再現版icon

「憲法入門」は先日も記事にしましたが、伊藤先生の憲法に対する思い入れを読者がどう感じるか、はともかく、基本的人権という考え方がヨーロッパで醸成されるまでの歴史、それにともない欧米でどの様に憲法が形作られて来たか、という事が割と詳しく書かれているので、知っておいて損はないと思います。また基礎法学に通じる記述もあります。よくある行政書士用の憲法テキストは、条文レベルの○×問題と有名判例の紹介だけに終始している感がありますが、それを考えると、この本の方が、憲法を歴史を踏まえて、個人の自由を基礎としながら、憲法を体系付けて解説している分、高度である、とも言えます。
ただ、この本が行政書士試験の憲法問題の得点源となり得るか? という点については、現時点では何とも言えません。今後の行政書士試験の憲法がより深い理解を必要とする問題に生まれ変わるならば、この本も有益でしょうが、果たしてどうなんでしょう?

「民法入門」はかなりオススメ出来ます。この本に一度目を通して置けば、次にいきなり学者先生の基本書を読んでも戸惑うことはまずないでしょう。伊藤先生の記述の分かりやすさは、本当に群を抜いています。しかも、重要な点や民法独特の重要な用語は、もらさず解説されていて、結局、司法書士や司法試験の民法も、この本の内容に枝葉を付けて勉強していくだけのことなのです。
この本自体も、行政書士試験の民法問題の得点源に十分なり得ますし、何よりこの本で、民法の基礎をしっかりさせて置けば、後の細かい論点の勉強が相当楽になると思われます。こちらは万人にオススメ出来ます。

さて、後一つ、伊藤先生の「商法入門」もオススメ図書に加えておきたいところなんですが、この本はまだ会社法の改正に対応していないので、逆に買うのは控えた方がいいかと思います。会社法の勉強はまだ施行されていない法務省令が出てからで十分ではないでしょうか。

独学 宅建 & 行政書士 一発W合格への道。