前回の左折の悪夢から2週間。

久々の自動車教習が始まった。

教習員「じゃあ運転席に座って準備をお願いします。」


ここでいう準備とは、座席の高さとかミラーの調整とか運転するための環境をカスタマイズしろ、ということである。

最初は勝手にカチカチカチカチして怒られたものだが2回目以降は勝手にカチカチやらないとダメ。2週間ぶりにやるのでちゃんと調整できるか不安であったが、なんとか調整を終えた。完璧だ。教官、出来ました!


教習員 「じゃコース一周してみましょうか」

2週間ぶりの運転も意外となんとかなるものだ。
直進コースもまっすぐ進む(当社比)し、右折も滑らかに(当社比)曲がる。これは左折もすんなり行くんじゃねえかぁ?とヘラヘラ走っているとカーブに突入。

この時僕は、ちょっぴし

本当にちょっぴし強めにブレーキを踏んだんですね。

その瞬間、座席に密着してあるべき背中がフワッッと浮いた。

なぜ?と思う暇もなく僕の顔面は目の前のハンドルへ向かって円の軌道を描いて突撃。鼻、頰、デコの順番に叩きつけられたのである。

何が起こったか?鼻の激痛に対して疑問を抱いた僕は瞬時に原因を理解した。

シートベルトをしていない!!!!

大失態である。これまでシートベルトの着用だけは糞真面目に行ってきた僕の人生において、これは重大な過失であった。なんて恥ずかしい。穴があったら入りたい。

するとそんな葛藤に苦しむ僕に対して教習員さんはこんな言葉をかけてくれた。



「今の僕じゃないからね」


おーーーい、そうじゃねえだろうがよーーーい

シートベルト締めてなかったのは自己責任だけどさ!
気づいて教えてくれよ!鼻の痛みがえげつないぞ!




その後一応「鼻、思いっきりぶつけてなかった...?」と聴かれたが、僕は「だい"じょぶでず」と爽やかに返答。

鼻血でも出して教習が中止になったりしたら大損である。実際鼻血がナイアガラしてもおかしくない痛みではあったが、幸い鼻血は出なかったので、続行できた。よく持ちこたえてくれたぞ、毛細血管。


シートベルトもしめて運転再開。

ぐーるぐーるとコースを回っていたがなんとなんと、

左折で脱輪しない!

あんなにできなかったのに、ましてや2週間も空いたのにどういうことか。

もしかして僕は強化睡眠記憶のサイドエフェクトの持ち主なのではないかとワクワクしたけど免許持ちの友達曰く「次でなぜか出来るようになるもの」とのことらしい。なんだつまらん。 

まあでも脱輪しなくなったのはいいことなので良かった良かった。交差点の右折も左折に比べりゃ楽勝なもんだ。よっこいしょー。


しかし次が困った。

見とおしの悪い交差点


高い壁が2つあるのだがこれが本当に見通し悪い。

横から車が来るのかどうかも全然分からない。
だから僕もハンドルにグイーッと身体を寄せて右を見ようとするのだが、ここでブレーキを踏まれる。

教習員「車が出過ぎ」

そう、車というものはいかんせん頭でっかちなもので
「まだまだ余裕やろ〜」とタカをくくってると思いっきりはみ出てたりする。

じゃあどないすればいいのかというと曲がる方に車を曲げながら出るのだ。そうすればそんなにはみ出ることはないし、見通しも良くすることができる。

なるほどそうかそうか。よく分かった。
早速やってみよう。


教習員  
「はみ出すぎ
まだ出てる
ほら前輪乗り上げた 
ハンドルを切るのが遅い
一回一周してみましょうか
向こうから来る車の気持ちも考えて」

つらい。

左の縁石見てスピード落として左にハンドルを回しつつ首グーンと伸ばして右見て「何もないかな〜」と見つつちょっと進んで乗り上げない程度にハンドルを回して向こうから来る車の気持ちを考え何もなさそうだったらブレーキにあった右足をアクセルに移動させて思いっきり進む。やることがいっぱいなのだ。

こんないっぱい処理できない!おしまいだあ!と絶望していたら次の回ですんなり出来るようになっていた。天才なのかもしれない。


その後は坂道へ。

坂道での停止と発進が主な練習内容だ。
止まるのは良い。アクセルを離して徐々に止まってきたところでブレーキ踏んでパーキングにすればよいのだ。

しかし発進して頂上に着いた瞬間。あれはちょっと怖い。だって前が見えないのだ。フジQの昔のドドンパで頂上に登った時のつかの間の孤独感を思い出す。

いや、流石にあそこまで怖くはないけどそれなりにヒヤリとするためなかなか油断ならない練習だった。



しかしなんだかんだで左折がうまくいくようになってからは順調に行っている。オイオイ、これはもしかしてプロ級のドライバーになる日も近いのでは?僕の今後の活躍に乞うご期待だ。


次回、『S字・クランク』!お楽しみに!!!










p.s.
『ペルソナ5 プレイ日記』についてですが、
ネタバレをするとメギドラオンをかまされてしまいそうなので、章ごとの感想を一言で語ろうと思います。プレイした人のみ、伝わってほしい。

では記念すべき一言感想。

プロローグ:そういう形式で物語が進むのか!『ユージュアル・サスペクツ』みたいでカッコいい!