そういえばようやく「ビリーヴ〜シーオブドリームス」を見ることができた。


スタートから約半年。


Twitterでの検索を控え、テレビで紹介されそうになったら目を伏せ(チャンネルは変えない)、あらゆる情報をシャットダウンしてきた半年間はあまりにも長かった。


4月某日のビリーヴ開始2時間前、ほとんど情報を知らないフレッシュな脳みそを抱えた僕は前から2番目くらいの場所取りに成功したのである。



中央の有償座席広場は取らなかった。


なぜなら上図「この辺」は海抜が高く、海上全体を隈なく眺めることができ、さらにホテルミラコスタの外壁に映るというプロジェクションマッピングもガッツリ見ることが出来るという、大変素敵なエリアだからである。


決して金をかけるのが嫌だからというケチな理由ではない。これは戦略的理由である。本当。多少は。


しかし無償とは、すなわち先着順という座席争奪戦に参加ことを意味する。僕はこの勝負に確実に勝つため、2時間前場所取りを決行した。


ショーが公開されて半年経ってるから2時間前でも誰もいないかもな〜とタカを括ってたら最前列がみっちり埋まっていた。すごいやビリーヴ。


それでもよく見えるいい場所は取れた。あとはいかに暇を潰すかとの戦いである。1人で来てるので話し相手もいない。そしてスマホの充電なんてものはとっくのとうに瀕死なので手持ちのコーヒーだけが相棒である。

待機場所近くにある「ゴンドリエ・スナック」。

以前は美味しいジェラートを売っていたのだがいつの間にかこだわりのコーヒー屋になっていた。ジェラトーニに全て強奪されたのだろうか。

コーヒーは少し高級でその分美味しい。


30分ほど経ちコーヒーも底をついた頃、沈む太陽を眺めて地球の自転に思いを馳せるくらいしかやることのなかった僕は気がついてしまった。


後ろに誰もいないことに。


あと30分くらいは遊んでてもよかったんかい。シンドバッドに2回は乗れたではないか。


しかしこれは結果論である。念には念を入れた結果、こうして良い場所を確保できたのだ。何も後悔する必要はない。無言の待機ですっかり悟りを開いていた僕は無敵であった。しかしそれはそれとしてケツが痛い。


しばらくするとゴウンゴウンとライチ光クラブみたいな音が響き渡った。なんだなんだ、海の方からだ。


立ち上がって見てみると、そこにはすさまじく巨大な円形の機械が、海の真ん中にドーンと発生していたのだ。一瞬対人制圧兵器でも投入されたのかと思った。


と思ったら円形の部分が上にビヨーンと伸びて巨大なキノコみたいな形になった。怖いぞ。

事前情報をシャットダウンしすぎて、これがどう活躍するのか全く想像がつかない。


コレ。どうなるかと思いきや星になった。ブラックジャックのAI医者「U-18」に似ている。


なんだかんだで時間が経ち、いよいよショーが始まった。この時をずっと待ってた。


おお


おおお


おおおおお


首が...足りない...!


ビリーヴの見所は海上のフロート、ホテルのプロジェクションマッピングだけかと思っていたが、まさかのプロメテウス火山にまで仕掛けが施されていた。180度対応が必要となるとは。


首を回せば全部見ることができる角度なだけに視点が定まらない。

おかげで首をプオンプオン振り回す不審鑑賞者になってしまった。

この時ほどキングギドラになりたいと思ったことはない。


これなら100%楽しめるが後ろのゲストに刺されても文句は言えない。


首は忙しかったが、大変見応えのあるショーであった。

メインとして大きく取り上げられるアラジン、モアナ、リメンバーミー、ラプンツェル、リトルマーメイド(並べてみると結構あった)はハイライトシーンがダイジェストで流されるという映画観てること前提な内容ではあるが、まあ全部観ておけば存分に楽しめる。


ピーターパンは世にも奇妙な物語のタモリポジションで世界観を語ってくれる。映画「ピーターパン」の続きであることも示唆されていて良い。

あとロストボーイズがショーに出てるの初めて観た気がする(遠くてよく見えなかったがあの絶妙な昭和吹替版っぽさは間違いなくロストボーイズ)。


最後はミッキーフレンズがにょきっと登場。この人たちが出ると「ディズニーランド」感が急に出てきて安心する。


クライマックスで会場の空気も最高潮。しかしまだ、まだ何かが足りない...このショーにはまだ出せるものがある気が...


ラストの演出も終えた「ビリーヴ」も終了するかと思えたその時、聞き覚えのあるイントロと共に「それ」は流れた。


「♪〜誰もが胸に夢を抱いてる」


MISIAだ!!!!!!!

それだよ求めていたものは!!!!


一番流れて欲しい「君の願いが世界を輝かす」日本語版が「もう流れないかな...」と諦めかけたタイミングで流れてくれる。こんなに幸せなことがあるだろうか。

ディズニーシーの掌の上で踊らされ続けて20周年。


間違いなくビリーヴで一番テンションが上がったのはラストのMISIAであった。5周年の時も思ったけどなんでこんなにディズニーシーとMISIAは合うんでしょうね。「海に迷えば星を探せばいい」の歌詞が一番好きです。冒険とイマジネーションが爆発した歌詞だと思います。



というわけで感想になっているのかどうか微妙に分からない感想記でした。


コロナ中にファンタズミックが終了し、夜ショーの未来がどうなるか分からない中発表されたこのショーは希望でした。

ありがとうディズニーシー。ありがとうMISIA。


今度発売される風間くんのディズニーシー本楽しみにしてます。


「96ページ」と情報が出ているがこれはおそらく嘘でたぶん900ページくらいある。風間くんだもの。


おまけ

Googleの翻訳機能が楽しいという話。


ディズニーシーの看板やら新聞やらを写真に撮りGoogleの翻訳機能を被せると結構なクオリティで翻訳してくれることに気付いた。英語弱者には大変ありがたい機能である。





細かい文字も結構拾ってくれる




筆記体も対応してるっぽいが網越しだと流石に厳しい。絶対重要だと思ってないしスーパーマンが引用されてしまう。英語を勉強しよう。


まだまだ楽しめる要素がいっぱいである。これだからディズニーシーはやめられない。100周年を楽しみにしてます。