ヌバヌバのエンジニアのレベルってどのくらいだろう | とりあえず、できるといってみよう!

ヌバヌバのエンジニアのレベルってどのくらいだろう

大昔の記事で、こんなことを書いたことがあります。

http://ameblo.jp/takkainseattle/entry-10464995451.html



ここで、アメリカで(たぶん)一般的な、開発者のキャリアパスを紹介しましょう。

アメリカの開発者は大卒新人で入ることはあり得ないので、他社からの転職がほとんどですが、前職までの経歴などなど加味して、デベロッパー1~3までのランクで入社し、1で入った人は2になるのを、2の人は3になるのを目指します。3というといわゆる開発の中心人物で、部署に1-2人しかいません。

私の感覚で言うと、1が「凄腕」 2が「超人」 3が「神」です。

そのあと、功績が認められると、ヌバヌバの場合はStaff Engineerになります。会社によってはDistinguished Engineerとか、Principal Engineerとか、いろんな呼び方があると思います。

3とStaffの違いはぶっちゃけ良くわかりません。経験、功績を伴うものなので、一概にプログラミング能力だけを問うものではないようです。

究極的にはCTO(Chief Technology Officer)となるのが開発者のキャリアパスです。ま、CTOはちょっと開発から離れるので、点線でつながってる、くらいですかね。


ふむ。それから5年近く経ち、買収を経て、ヌバヌバのグレードもややインフレしております。5段階まであって、以前の3が今は4か5,という感じです。私は今、3にあたりますが、凄腕でも超人でもありません。まあ、SDETの場合はやや評価軸が異なるのでなんともいえません。


で、本題です。当時、私はあくまで日本(外側)からみた本社のエンジニアを評していたわけですが、5年経って、さて実際のところ、どうだろうか、と。これは実はヌバヌバだけではなくて、彼らはG社やA社に転職して似たような役職についてますので、実はアメリカのエンジニア全体として、実際のところどうなんだろうか、というところにもつながります。


まず、グレード1であっても、しょぼいプログラマはいません。若者もCSできっちり勉強してきているので優秀です。その上については、たしかにみんなすごいんですが、今になってみると、日本の開発者もこのくらいできるんだろうな、と思います。今のヌバヌバで個人的に一番イケテルと思ってる人は多分5ですが、その人はFreeBSDのスケジューラ書いた人でした。つまり、そのレベルは、ツイッターでみる、がちゃぴん先生とかと同じようなレベルということか。有名コミッターとか、未踏の人とかっていうのはUSでも多分トップレベルに来れる人たち。その下のその他大勢の人達も、USの開発にまざったらみんな2から3におさまるんじゃないかなーと。


ちなみに、ヌバヌバはアカデミアから縁遠いところからスタートしたため、あまりアカデミアアカデミアしてる人を見つけることは多くありません。あくまで必要な物を作って、売れる製品を作ったのは僕好み。やっぱり会社によってはアカデミアに寄ってる人を好む会社もあって、そういう人が目立つ会社も多いのですが、実際の実力、評価にはあんまり関係ないかもなー、というのが実感です。いや、知らないですけどね。


というわけで何が言いたいかというと、日本で有名な人はUSでも多分神レベル。日本で普通に設計してコーディングしてる人はUSでもたぶん普通。ということでした。ちゃんちゃん。