好きなお鍋は色々あります。
干し椎茸と鶏のスープで、白菜と豚肉、鶏肉、春雨だけの鍋、偏炉(ぴぇんろー)は、家族も大好きで冬の定番。なにしろもとが中国東北部とか、モンゴルとかの寒いところの鍋なので、とても暖まります。
シンプルな具材で深い味わい、塩と唐辛子と胡麻油を、食べるとき、鍋から取り分けた自分のお皿に、各自好きなだけかけて食べます。
またこのお汁で炊いた〆のお雑炊が・・・と、話し出したら止まらなくなるくらい美味しいお鍋ですが、今日のお鍋はこれ、
タイスキ!
です。
タイスキは、タイ風の寄せ鍋、みたいなもので、チキンのスープで、好きなものを煮たり、しゃぶしゃぶしたりして、タレをつけていただきます。
タイスキは日本の寄せ鍋からきた説とか、中国の鍋料理から来た説とかあるのですが、元々は水にパクチーの根っこや、ハーブを入れたスープで、魚介類をしゃぶしゃぶし、赤いプリッキーヌーをベースにした甘酸っぱ辛いたれをつけて食べる、マッチャー・ロイ・ウォンというタイの鍋料理があるのです。それをタイでスキとよぶようになり、いろんなスキが生まれました。
なかでも、香港経由の、鶏スープでいろんな具材を煮るものがあり、これはスキホンコンとか、香港スキとかよばれていました。それをもとに、好きな具材を好きなだけ注文して、チキンスープでしゃぶしゃぶしてたれをつけてたべさせるお店が広まり、今ではこのかたちがタイスキとして知られているようです。
タレはタオ・チオという、タイの液体のような味噌をベースににんにく、唐辛子、レモン汁、パクチー、その他のハーブなどを混ぜたものが一般的ですが、お店や家庭によって自慢のタレがあるようです。
現在は、スープそのものも中国の火鍋のような赤いのや、豆乳の白いのとか、なかでしきりをして二色の鍋とか非常にバリエーション豊かになってきているようですが、私は鶏ガラとパクチーの根っこ、大根、でとったスープに、レモングラスやこぶ蜜柑の葉っぱを入れたものを使います。タレも私オリジナルのものと、にんにくライム果汁とナンプラーというタイ風のポン酢(これ、手軽で美味しいですよ!)のようなものと二種類で楽しみます。
魚介類、鶏、豚肉、いろんな肉団子、豆腐、お野菜。盛りだくさんで美味し楽しいお鍋です。
みんなでわいわい作ったパクチー餃子、なんかも入れたりして、オリジナルの具も楽しめます。
暑い夏に汗をかきながらでもたべたいし、寒いときにはもちろんからだの内側からほかほかしてくるし、にんにく、唐辛子、パクチー他のハーブで翌日体調が良いような気もします🎵
みんな大好きタイスキ!
しかしながら、実は、今年も1月にタイスキの会を計画しておりましたが、中止にしました。
コロナで何人もでおなべをつつく、というのが憚られ、お店では、具材もバイキング形式で自分で取りに行ったり、一人鍋だったりと、変化していますし、これまでも教室やタイスキの会とか、工夫をしながらやったりしましたがちょっと心配になりましたのでお休みです。
しばらくは、家族か少人数で、ということになりますね。
またみんなで楽しくたべられる日がきますように!