昆布ジャムYokotaNoo KONBU、プロマートの店頭に並びましたが、
12月7日はうれしいこと二つととても悲しいことがひとつありました。
うれしいことの二つ目はこれ。
プロマートデビューのあと、夜は、フランス在住のピアニスト松元あやさんのコンサートに行きました。
広島出身で帰国してのコンサートも何度もされているとのことでしたが、私は初めて。
実はご本人のお母様と先に知り合ってからのお誘いでした。
お母様、松元千春さんとは、昆布ジャムを買いたい方がいるから、と昆布ジャム愛好者のお友達からのご紹介で出会い、その数日後、全然違う集まりでまたまたご一緒してお話をするようになりました。
ご自身もピアノの先生をしてらっしゃいますが、音楽を志した娘さんを15才でヨーロッパに送り出した芸術家の母でいらっしゃいます。
子供の選んだ道は、祈るしかない、見守るしかない芸術の道。それを物心両面で支え続けるのは親として本当に大変なことだとおもいますが、今日はそのお嬢さんの晴れの舞台。立ち見のでるほどの満席に、ほっとされたのではないでしょうか。
プラハ室内オーケストラの演奏ですが、東欧の陰影、洗練と土着的な響きの両方感じさせる素晴らしい演奏でした。
特にアンコールのショスタコビッチのセカンド・ワルツは、今まで聞いたことのない大きな振幅で、弦楽だけとは思えない迫力です。
ユダヤ音楽の哀歓、悲劇的な歴史と人生の美しさ、なんと言うか、私の大好きな東欧エッセンスが詰め込まれた熱演でした。こういう響きがきっとこの演奏家たちの血肉になっているのだな、と思わせる自在感、一体感で会場も大いに沸きました。
そのオーケストラから白羽の矢がたてられたあやさんの演奏はいかに?期待が高まります。
20分の休憩を挟んだ後、あやさん登場。
華奢な雰囲気はまるでお人形さんのようです。
しかしながら、その演奏は外観からの想像を越えました。
力強く色彩豊かなショパンでした。
吹っ切れた思いきりのよさと本当に一音一音のビアニッシモの繊細さ。素人なのでたくさんのの演奏を聞いたわけではないのですが、こんなに煌めいてカラフルでしかも繊細で神経が隅々まで行き届いた演奏を聞けて幸せでした。
なんと、会場にはフジコ・ヘミングさんもいらしていたようですが、同じ道を行く、世界で勝負する若い芸術家を見にいらしたのでしょう。
生活に追われ、雑事に追われてゆっくりと音楽に浸ることも昨今はあまりなかったので、本当に癒されました。
音楽会の後は誰ともおしゃべりしないで・・・という合唱曲があるのですが、本当に、この余韻と興奮を一人で噛み締めるか、誰かと分かち合うか、迷うところです。
この夜は千春さんに大成功おめでとうございました、素晴らしい演奏でした、と申し上げ、あやさんたちと写真を撮影しているお友達にご挨拶をして、帰りました。
演奏会は心から楽しみましたが、実はとてもとても気になることがあったのです。
つづく