さて、断捨離によって我々ゴミ清掃員が大変苦労する問題。


それは……



分別していないゴミ


……である。



そんなこと私はしないわ〜という方がほとんどだとは思うが、中には本当に酷い人がいる。


この断捨離の後のゴミ出し術シリーズの1回目の時に書いた清掃員の命の危険


というのはこの回に書くあるものである。


それは……



スプレー缶



である。


よくあるのが年末ギリギリに大掃除をすると、気付けば年内の不燃ごみの回収が終わっている。


しかしどうしても不燃ゴミを捨てたい……。


このぐらい大丈夫か……と可燃ごみにスプレー缶を混ぜる人がいる。



僕はタオルでぐるぐる巻きにされたスプレー缶を可燃ごみの中から取り出したこともある。


こうなると自分で悪いことをやっていることはわかっているはずだ汗。



こういうことは絶対にやめてください。


回収する過程でガス缶が破裂したり、ガスが充満して清掃車火災に繋がる可能性があります。


余談だけど清掃車って超高級車なんですよ。


新車だと1台1000万近くします。


清掃車火災になりまた新たに清掃車を買うとなると1000万近く税金から使われることになり税金の無駄遣いにつながります。



ついこれくらいというほんのちょっとした気持ちが大変な事態を招くことがあります。


なので断捨離した後に分別するのがめんどくさいなあと思ってもきちんとルールにのっとってゴミを捨ててください。



また後々お話しするリチウムイオン電池も可燃ごみに入れることを控えてください。


またこんな光景もよく見ます。



これは資源の缶回収なのですが、何が良くないか分かる人いますか?


そうです。


スプレー缶が混じっているのです。


缶回収の日に、スプレーだから、缶の日に出せばいいのだろうという人が結構います汗。


これも資源の缶としては回収できないので、資源の日に出さないでください。(一応、これも自治体によって違うのかなあ。ゴミカレンダー等で確認してください)


多くの自治体ではスプレー缶は不燃ゴミとして捨ててほしいと明記されています。




しかし地域によってはその呼び名が違って、危険ゴミと呼んでいる所もあります。





僕らの地域は不燃ゴミは不燃ゴミでも、スプレー缶はスプレー缶としてわかりやすく、フライパンや鍋の不燃ごみとは別にスプレー缶をコンビニ袋にまとめて出してほしいとしています。




そしてスプレー缶を捨てるにあたって一番重要なことは……



地域によってスプレー缶に穴を空けなくて良いということです!




自治体によってはいまでもスプレー缶に穴を開けてほしいと訴えているところもありますが、多くの自治体は10年ほど前から中身を使い切って穴をあけずにお出しくださいというところが増えています。



というのは近年、各ご家庭で事故が多発していたとのことです。


穴を開けた時にガスが目に入ったとか台所で穴を開けていたら引火したというような事故が後を絶たなかったようです。


確かに前に北海道の不動産屋さんでスプレー缶が爆発した事故現場をテレビで見た時、凄まじい光景でしたもんね……。


皆さんスプレー缶の取り扱いには気をつけてください。


最後にガスの抜き方です。


必ずベランダ等の外でガス抜きを行ってください。


神戸市の画像を拝借いたします。


ふたの部分の上側がガス抜きに使える穴になっていることが多いです。


図のようにガスを抜いてから、不燃ごみまたは危険ゴミの日にスプレー缶を分かりやすく出してくださいね。



今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!!


最後に僕の本の宣伝をさせてください!
ごみ関連の本を8冊出しているのですが、今日はこちら!!



この本は漫画で僕が原作で妻が作画をしております。

一番最初に出した本、このゴミは収集できませんが自分なりによくできた本だと思っていましたが、中には活字アレルギーだという人がいました。


読みたいんだけど文字が読めないんだよなぁという人がいまして、だったら漫画なら読んでくれるかと思いまして、作成を始めました。

より多くの人にごみのことを知ってほしいと、この漫画もまた小学生や海外の方も読めるようにふりがなをふっておきました。

是非、色んな人にごみのことを知ってほしいなぁとおもっております!

是非、よろしくお願い致します!