Googleフォトが無料・無制限を終了したのは2021年5月末のことだった。以前は確か、テレビCMでも無料・無制限を宣伝していたので、まさかと思った。しかし、世界中の人がいつまでも無料・無制限で写真をアップしていたら大変なことになるのは間違いない。これは仕方がないと思った。とりあえず15GBまでは無料で使えるのだからと安心していた。しかし、それは単に高を括っていただけだった。

 私はスマホではほとんど写真を撮らない。ただ、山登りに行った時など、いつも200枚から300枚くらいの写真や動画をコンデジで撮ってくる。そして、全てGoogleフォトにアップしていた。すると、無料・無制限終了から2年も経たないうちに、15GBの容量がいっぱいになってきた。それはそうだろう。15GBというのは、GmailやGoogleドライブなどの使用容量も含まれているのだから。たびたび「もうすぐ容量がなくなりますよ」という警告表示が出るようになった。失敗写真や余計な動画を削除して、容量を確保していたが、それも限界がある。写真を一括ダウンロードして、他の保存媒体に移すということも考えたが、何だか面倒臭い。

 さてどうするか。一番に考えたのが、Googleフォトに代わるストレージサービスを利用するということだった。すると、Amazonプライムという有料サービスに加入していれば、Amazonフォトを無制限で使えると知った。私はAmazonプライムに加入していない。しかし、家族で誰かひとり加入していれば、Amazonプライムのサービスを使うことができるという。つまり、Amazonフォトを無制限で私も使うことができるのだ。家人がAmazonプライムに加入していたので、早速、私も使えるような設定にした。

 以来、2年近く多くの写真をAmazonフォトに保存した。しかし、Googleフォトに慣れていたせいか、Amazonフォトは使い勝手が悪い。同じ日にスマホで撮った写真でも、アップされるものと、アップされないものがあったりした。それでも、無料なのだからと諦めるしかなかった。

 先日、家人がGoogleフォトの容量がいっぱいになってきたと私に訴えた。家人もAmazonフォトを利用しているが、引き続きGoogleフォトを使いたいということだった。さて、どうしようかと話し合った結果、Googleフォトに課金して、容量を増やすしかないという結論になった。

 Googleフォトの容量を増やすには、Google Oneという有料サービスに加入する必要がある。Amazonプライムとは逆で、私がまずベーシックプランという100GBのGoogle Oneに加入した。私以外の5人の家族で100GBのストレージを共有できるので、後で家人を招待した。容量が増えたのを確認した時、私も家人もホッとした気分だった。これでしばらくは容量を気にすることなく写真をアップできそうである。

 Google Oneのメンバーになると、保存容量が増えるだけでなく、Googleの様々なサービスを受けることができるのも魅力だろう。家人はGoogleフォトの追加の編集機能が気に入ったようだった。Google Pixel のスマホでしか使えなかった「消しゴムマジック」なども利用できる。私も早速使ってみたが、これは面白い。

 こんなことなら、もっと早くGoogle Oneに加入していればよかったと思った。私は100GBの年額ベーシックプランに加入したが、年額料金2,500円、月額だと250円である(初年度は割引があった)。これを高いと思うか安いと思うかは、個人の考え方次第である。これからますますデジタルデータを保存する必要に迫られる。何かの有料ストレージサービスに加入するのは必然だと私は思うのだが…。