2月25日(日)に行われた「2024そうじゃ吉備路マラソン」の10kmコースに参加した。このマラソン大会の参加は初めてである。

 朝から雨が降っていた。しかし、天気予報では雨は上がるとのこと。寒いなあと思いながら、岡山駅発の桃太郎線の列車に乗って総社駅に向かった。駅を出ると、もう雨はパラパラ程度だった。

 「きびじアリーナに」着くと、既に人が一杯だった。一番奥の壁沿いのところで着替えをした。その後、荷物を預けたりトイレに行ったりして、かなり時間を取ってしまった。ふと時刻を確認すると、9時57分になっていた。私が参加する10kmコースは10時スタートである。しまったと思いながら、急いでスタート地点に向かった。スタートの30秒前にやっと着いた。雨はすっかり上がっていた。

 いきなりのスタートとなった。何しろ準備運動をまったくやっていない。大丈夫だろうかと思いながら一番後ろから付いていった。

 ゆっくりとしたペースで走った。ちょっとゆっくり過ぎる気がして、前を走っている人を追い抜こうとした。しかし、道幅いっぱいに人が詰まっていて、なかなか追い越せない。かなりイライラしていた。

 「サンロード吉備路」の辺りまで来ると、折り返してくるランナーとすれ違った。前方を見ると、国分寺五重塔に向かって多くランナーが走っているのが見えた。このままではいけない、もっとスピードを上げようと思った。ランナー同士の間隔が開いてきたので、間をするすると抜いていった。この辺りまで来ると、バテて歩いている人がいた。

 五重塔に向かって走りながら、かなりのランナーを追い抜いた。国分寺の駐車場の前が折り返し地点になっていた。しばらくすると給水所が見えてきた。スポーツドリンクを少し飲み、小さなシュークリームを一つ口に入れた。

 コンディションがいいのか、体が軽く感じていた。前を走るランナーをどんどん抜くことができた。今までの練習の成果が出ていると思った。

 市民会館を左折すると、家族二人が応援してくれているのが見えた。余裕で手を振った。ゴールに向かっての直線コースである。できるだけ多くのランナーを追い抜こうと思い、ラストスパートをかけた。

 ゴールした時は「何だ、まだ走れるじゃないか」といった気分だった。すぐに完走証をもらった。1時間2分7秒と印字してあった。スタートの失敗がなければ、1時間を切ることができたはずである。50分くらいも可能だった気がした。

 何回か参加した「おかやまマラソン」との比較だが、圧倒的に沿道の応援が少ない。落ち着いて走れるので、私は沿道の観客が少ないのが嫌いではない。しかし、物足りないと感じるランナーもいるだろう。よく言えば手作り感満載のマラソン大会である。一番残念だったのは、やはり天候だろう。

 今後は「おかやまマラソン」と「そうじゃ吉備路マラソン」の両方を走ろうと思った。来年はハーフコースに挑戦するかな。