今年も終わったね。年齢とともに月日の過ぎていくのが、ますます早くなっていくような気がしている。今年を振り返ってみると…。

 元日から大事件だった。朝起きてトイレに行こうとすると、家人が「やられた気がする」と言った。「何にやられたの?」「コロナに」「え?」という会話から今年が始まった。自分なりに新型コロナウイルスに感染しないよう細心の注意を払っていた。しかし、家族が感染したなら、もうどうしようもない。家人は38度台の熱が3日くらい続いて苦しそうだった。感染した私がほぼ無症状だったのは、3週間前にワクチン接種をしていたからだろうか。一番苦しかったのは、家から出ることができなかったことである。結局、毎年行っている初詣にも行けなかった。

 新型コロナウイルスが消滅したわけでも、特効薬が開発されたわけでもない。5類に移行したことで、何となく多くの人の気分が緩んでいる気がする。インフルエンザも流行っていると聞く。年末年始、私は出かける時はマスクをして、以前と同じように手洗いをしっかりしようと思っている。先日、1年ぶりにワクチン接種も終えたばかりである。

 今年の登山の一番の思い出は、10月に念願だった那岐山の三座縦走に行ったことだろう。平日で人も少なく、いい天気だったので景色も最高。広戸仙~滝山~那岐山と続く縦走路は本当に気持ちが良かった。毎年でも来たいと思ったものだ。しかし、那岐山から下山した後に事件発生。広戸仙登山口に車を置いて登山を始めたので、下山したら戻らなくてはいけない。タクシーを呼べばいいやと思い、事前に地元のタクシー会社2社の電話番号をメモしていた。ところが、どちらに電話しても通じない。おかしいと思って「那岐山麓道の駅」に入って店員さんに聞いてみた。すると、タクシー会社2社はとっくに倒産していて、奈義町にはタクシー会社はないとのこと。「えっ!それならどうしたらいいの?」と茫然自失。何年かぶりで焦ってしまった。結局、声をかけて事情を話したご夫婦が親切な方で、広戸仙登山口まで送ってもらった。もう、感謝しかない。やっぱり人には親切にしなくちゃいけないね。あの時、車に乗せてくださった備前市のご夫婦、本当にありがとう。

 今年の夏が暑くて外に出るのが億劫だったせいもあるが、登山に行く回数が少なかった気がする。来年は月に2回は登山に行こうと思っている。

 映画は毎週のように劇場に行って観ていた。イオンシネマまで歩いて5分で行けるところに住んでいるのは、映画ファンとして本当に幸せなことである。今年観た中では、実写なら「キリエのうた」、アニメなら「アリスとテレスのまぼろし工場」が最高だった。こんな映画に巡り会うために、私は映画館に通っているのかもしれない。さて、来年はどんな映画が待っているのだろう。

 その他、4年ぶりに「おかやまマラソン」のファンランに参加した。仕事も順調だったし、まずまず充実した1年だった気がする。来年2月の「そうじゃ吉備路マラソン」にもエントリーしているので、年が明けたらまた走り始めよう。

 年末は28日(木)まで仕事をしていた。仕事帰りに西川の通りを歩くと、電飾で飾られていてきれいだった。数年前までは30日まで仕事をしていてしんどかった。しかし、今となってはあの頃が懐かしい。しんどいのが懐かしいとは、人の感情は複雑だとつくづく思う。

 29日(金)は家じゅうの窓ガラスを拭いた。私がやる年末大掃除の唯一の作業である。いい天気で気温が高かったのが幸いだった。徐々にきれいになっていく窓ガラスを見るのも気持ちが良かった。

 30日(土)は年賀状を作った。「書いた」ではなく、「作った」である。もう20年くらい年賀状ソフトを使い、年賀状を「作って」いる。画像を選んでプリンターで印刷すれば終わりなので楽だ。しかし、それだけでは味気ない。相手を思い浮かべながら、一言コメントを書き加えている。年賀状を出す人の中には、もう何年も会っていない人もいる。しかし、一言を書く時の相手を思う気持ちが、なんだか貴重なことのように思える昨今である。

 31日(日)は午後から外出した。街の中は意外なほど人も車も少ない。多くの人は帰省して、街中には人がいないということか。しかし、イオンモールに行くと、年末の買い物客でごった返していた。一体、どこからこんなに人が出てきたのだろうという感じだった。私もお正月に飲むお酒などを買って帰ってきた。

 夜になったら年越しそばを食べ、紅白歌合戦を楽しもうと思う。以前このブログで、最近の紅白歌合戦は「口パク合戦」になっていると批判した。さて、今年はどんなものを見せてくれるのだろう。

 さよなら2023年。私のこんな拙文を少しでも読んでくださった皆さん、本当にありがとう。来年もどうぞよろしく。