前回のこのブログに書いた通り、私は新年早々、新型コロナウイルスに感染してしまった。私はこう見えて(見えないか)、神経質なくらい感染予防をしていたつもりである。職場では2時間に一度、ハンドソープで手を洗っている。大勢が出入りするところでは、必ずアルコール消毒もしている。人間関係がほとんどないので、多人数で話をすることもない。しかし、家人が職場で感染して家にウイルスを持ち込んだため、否応なく感染してしまった。これはもう、どうしようもない。自覚症状がほとんどなくらい軽症だったのは、不幸中の幸いだろう。毎日大勢が新型コロナウイルスのために亡くなっているのだから…。

 どんなに気を付けていても、感染することがあると覚悟すべきだろう。感染して思ったことを記しておきたい。あくまで私個人の思いである。

*家族で情報を共有する。

 我が家の場合、家人から感染した。家人が発熱したのは元日である。話を聞くと、2~3日前から喉の調子がおかしかったという。職場で感染者が出ていたというので、家人は濃厚接触者ということになる。それなら、その旨を早く家族に告げるべきだったろう。家の中でもマスクをしたり、タオルを別にするなどして、できるだけのことができたはずである。

 

*早くワクチン接種をする。

 家人は38度台の熱が3日くらい続いて苦しそうだった。激しく咳き込むこともあり、腹筋が痛いくらいとも言っていた。ところが、私は微熱であった。一番熱が高かった時でも37.4度で、数時間後には36度台になった。翌日からは平熱である。咳など一度も出なかった。私と家人との違いは、5回目のワクチン接種をしているかどうかだ。私は12月17日に5回目の接種を終えていた。家人にはまだ5回目の案内が来ていない。5回目はオミクロン対応ワクチンである。単純には比較できないかもしれない。しかし、ワクチン接種の案内が来たら、できるだけ早く接種した方がいいだろう。感染しないか、感染しても軽症で済む確率が高いはずだから。

 

*早くPCR(抗原)検査に行き、起点を早く作る。

 我が家の場合、家人が発熱した段階で私も感染していただろう。しかし、丁度お正月だったので、行きつけのクリニックがお休みだった。家人と一緒に検査に行ったのは、三が日が明けた1月4日である。当然、二人とも陽性だった。2日に検査に行っても陽性だったろう。検査で陽性判定が出て、1週間が行動制限期間になる。早く判定が出たら、早く行動制限が解除される。つまり、仕事や学校など、社会復帰が早まるということである。感染したかもと思ったら、早めに検査に行くことをお勧めする。しかし、早すぎると正しい検査結果にならないとも聞くので、その辺が難しい。家人には、元旦に市販の抗原検査キットを買ってきて試したが、陰性だった。市販のものは種類も価格もいろいろある。薬剤師に話を聞いたが、結局は自分の判断で購入した。高価なものと安価なものとでは、検査の精度が違うのだろうか?

 

*PCR検査に行く医療機関を複数考えておく。

 PCR検査を行っているところと、行っていないところがある。近所にある私の行きつけのクリニックでは行っていない。仕方がないので、以前知り合いが行ったという医療機関に電話をしたが、なかなか通じなかった。そこで、家人が一度だけ行ったことのある医療機関に電話をして、やっと検査の予約が取れた。感染したかもと思ったら、どこの医療機関に行って検査をするのか、あらかじめ複数考えておいた方がいいだろう。木曜日はお休みという医療機関も多いはずである。こんな時こそネットを利用しよう。

 

*他人(ひと)にうつさないことを考える。

 感染したり、濃厚接触者になったことは仕様がない。後悔しても時間を元には戻せない。次に考えるのは、できるだけ他人にうつさないことである。私は行動制限期間中、一切外には出なかった、と言いたいところだが、実際には外出したこともある。それは、食料品の買い出しである。我が家の場合、全員が感染しているので、一番軽症で自覚症状のない私が買い出しに行かざるをえなかった。スーパーではセルフレジで精算して、できるだけ早く帰って来た。勿論、仕事には行かない(行けない)。職場のメンバーには迷惑をかけたが、仕方がないだろう。微熱を隠して仕事に行っていたら、私が感染源となり、クラスターが発生していたかもしれない。映画館にも行かなかった。軽症で家の中にいるのは苦しいが、我慢して他人にうつさないことを考えよう。

 

 以上が、私が新型コロナウイルスに感染して思ったことである。当たり前のことばかりかもしれないが、何かの参考になれば幸いである。