風邪をひいてしまった。先日、珍しく平日に休みがあり、昼間から映画のDVDを観ていた。その時、ちょっと寒いなぁと思っていたものの、そのうちに暖かくなるだろうと思い、寒さを我慢していた。その数時間後からのどに違和感があった。これはまずいと思い、あわててうがいをしたものの遅かった。それからというもの、妙な気だるさがあり、絶えず寒気がした。徐々に声がかすれ始め、タンがのどにからまった。仕事柄声を出すのでますます悪循環になり、土曜日の朝は、もうかすかな声しか出なかった。それでも仕事を休むわけにはいかず、頑張って土曜日も普通に仕事をこなした。電話に出ると、相手の人が「大丈夫ですか?」と優しく声をかけてくれた。大丈夫ではないが、「大丈夫ですよ!」と答えて、何とか12時間の仕事を終えた。食後には、近所の内科医院で処方してもらった薬も飲んだが、イマイチ効いているとは思えなかった。薬を飲んで、暖かくしてゆっくり寝ていれば早く風邪も治るのかもしれないが、ゆっくり寝るわけにはいかないのだ。仕事をしながら治すしかない。
夏が好きか、冬が好きかと聞かれたら、私は間違いなく「夏が好き」と答えるだろう。確かに今年の夏は異常な暑さで体にこたえたが、それでも「暑い!暑い!」と言って汗を拭いていれば何とでも我慢ができる。仕事を終えてビールでも飲めば、気分爽快である。ところが冬はいけない。ちょっと気を緩めるとこうして風邪をひいてしまう。インフルエンザに感染して苦しむこともある。肌が乾燥するのでクリームが手放せないし、何枚も重ね着をしないと寒くて仕方がない。とにかく寒いと外に出る気がしないのだ。
ところが知り合いの女性は、冬の方が好きなのだそうだ。一年中12月くらいの気候だったらいいと言っていた。私とは逆で、暑いと動く気力がなくなり、エアコンの効いた部屋から出たくないのだそうだ。その人とは、夏が好きか、冬が好きかでよく議論になるが、好き嫌いの問題に結論など出るはずがない。
とにかく日曜日は薬を飲んでゆっくり寝ていよう。月曜日から声が回復して、仕事に差し障りがないように祈るだけである。