赤城山大沼から、更に北上して沼田方面に抜ける予定でしたが、変更して日本の滝百選の棚下不動の滝に会いに行くことにしました。

昨年から何度か日帰りで群馬県を訪れていますが、いつも最後に会うつもりで時間切れでした。

この滝は何かのついでに会う滝ではありません。
今日はじっくりと存分に楽しもうと。

道端の駐車場はなんと満車。
人のいない滝で過ごすことが多いので、たまには賑わいの滝も良いのかなと。

初めて棚下不動の滝を訪れたのは、東日本大震災の数ヶ月後のこと。
巨大な石が駐車場の真ん中に転がっていました。山腹には木々を薙ぎ倒した痕跡があって驚きました。

それからいく年月。

これが見たかったのです。個人的には威風堂々の巨石をそのまま放置でも良いと思っていましたが、地元の皆さんの意向で手が加えられました。きっと何十年先も、何百年先も滝を護る不動明王となるのですね。


棚下不動堂への参道を登りつつ振り返れば……


棚下不動の滝 雌滝

白い岩肌を舐めるように落ちる滝。滝の直下に行けば、きっと落差40mの滝を実感できそう。


そして利根川。今まで自分が訪れた数々の滝を落ちた水が流れているハズです。


棚下不動堂に参拝。思う存分に滝と戯れさせていただきます……と。


震災でお堂左手の遊歩道?が崩れてしまい、右手に新しい遊歩道が造られていました。そこそこの急な登りですが滝が見えているので頑張れます。


棚下不動の滝 雄滝

木漏れ日の中に程よい水量の雄滝です。


夏の午後の陽光の演出。


そして狙い通り滝つぼには虹🌈。


確か、プラリネさんが『晴天の午後に虹が架かる』と言われていました。


落差37mは水を線から点に変える。


ディズニーより、USJより、自分には心地よい水飛沫だ。

あんぐりと見上げる落ち口の岩の凹凸が面白い。


プシュっと飛び出す水、ソロリと落ちる水、始まりは二重なのですね。


虹の滝の裏見なんて……なんと贅沢なことか。もっとも裏から虹は見えてはいないんですけど(笑)。


輝きを放つ水飛沫を浴びて。


目の前を瞬間で通過する水の玉。


バチバチの音の響き、程よく濡れる涼感、やはりこのポジションの裏見が最高だ。


今まで数々の滝で裏見をしましたが、目下のところ合法的裏見滝を3つ挙げるなら、鍋ヶ滝、雷滝とこの棚下不動の滝となります。



滝の後ろの空間は国内随一の広さです。


大きさや広さが伝わらないと思うので、


滝の水玉簾。


雌滝まで続く断崖。


滝に着いた時は多くのお客さんがいて、写真を撮ってあげたりYouTuberに間違えられたり(笑)。でも気が付けば、いつの間にか誰もいなくなった。


この日の最後の滝と決めていたので、しばらく独り占めしてから滝をあとにしました。


初めて来た震災直後はお堂から滝頭を遠望、前回は崩れた右岸の旧遊歩道を無理やり登って滝つぼ、三度目の今回は新遊歩道でたっぷりと時間を費やして楽しませていただきました。


いつかまた、きっと訪れることあると思います。


駐車場で沢靴を脱いで温泉に向かいました。


北橘温泉 Komoriテラス ばんどうの湯♨️

高台の見晴らしの露天風呂で温まったり涼んだり、疲れを取って体調を整えました。


とんかつ たくとみ

関越道方面の滝旅でいつも寄る花園I.C近くのとんかつ屋さん。次はロースカツカレーの一択にしよう。


急遽、予定変更の日帰り滝旅。

なかなか充実した一日でした。

【まとめ】
◯2024.7.14 ひとりで。
◯天気は晴れ。
◯3度目の棚下不動の滝。
◯虹も裏見も存分に楽しめた。

◯訪れた滝
●棚下不動の滝 雌滝:群馬県渋川市
●棚下不動の滝 雄滝:同上