山陰山陽の滝旅 #26


ここまでかなり過酷な林道を走りましたが、ここも狭くて厳しい道でした。


この滝旅で三つ目の魚切の滝です。

相棒をどこに停めようか。ここに車が来るはずはない……そんな時に限ってワンボックスがやって来た。

いつもは積極的にバックしますが、フリーズしていると神業テクを持った運転手さんで助かりました。

奇跡的にすれ違い、適当に停めてガードレールの切れ目からそそくさと滝に向かいました。

(世羅の)魚切の滝
階段と踏み跡の先にあるこの滝が魚切の滝でしょうか?

小さな滝であっても本流の滝。その段差をつぶさに見れば見所はたくさんあります。対岸からの画像を見たことがありますが良い感じでした。

ところで三の滝ということは、一の滝や二の滝もあるのでしょうか???

林道端の表示とか全く気付かなかったけど、見逃してしまったのだろうか?

釈然としない気持ちで次の滝を目指して東に進みます。

滝への県道400号線は、またしても狭い道で藤尾ダムに向かって登っていくようです。

坂道狭道で鉢合わせした場合、一般的には登りが優先とされています。これは法規ではなくモラルによるもので、登りは停止すると再発進に操作が必要だからとのこと。

では、片側崖のクネクネ山道、坂道狭道で離合不可能、どちらかがバックしなければならない場合でも登り優先なのか?

クネクネをバックで登るのは大変だしケースバイケース。なので、譲り合いの気持ちを持って、離合スペースを意識して運転しないと……なのですね。

そんな願いも虚しく二台とすれ違い、やっとのことで目的地点に到着。

あれ?二の滝?

一の滝はどうした???

取り敢えず冷静になって、近い滝から会っていこうと。

峡谷には二の滝。

直ぐ先に三の滝が見えていました。

藤尾の滝 三の滝
丸いお釜をもった小さな滝。

下手から聞こえてくる豪快な音とは違う、高音で軽やかな滝音。

視覚で滝を特定することはできますが、聴覚で音だけ聞いて◯◯滝と当てることは自分にはできません。

さて、ここからは自己責任で。


確かに落石は転がっていましたが、ルート自体の損傷は殆ど無さそうでした。

藤尾の滝 二の滝
藤尾の滝の中では最大の落差23mの滝です。

深い峡谷、露払いの岩の向こうに、豪快に水を落としていました。

これ以上滝に近づくのは難しく、大きな岩の上に乗って背伸びして覗き込む。

良い天気であっても峡谷は薄暗く、滝の豪快さが直に伝わってきます。

チラリと見える滝つぼ。

滝と被ってしまいましたが………

帰路の遊歩道を登り返しながら、一の滝のことを考えていました。後でわかったことですが、一の滝は二の滝から下流側に1.6kmの道路脇近くにあるようです。

この日は最後に山野峡を予定していました。もう時間も迫っていたので山野峡をインプット。県道を更に上流側に進むことになり、一の滝は諦めることに。

北上して藤尾ダムを過ぎてT字路を左折、県道をたどります。この道、荒れている訳ではありませんが、とにかく狭くてカーブだらけ、国道に出るまで苦労しました。

近くに道の駅があったこともあり、そこで気持ちが折れました。道の駅で沢靴を脱いで行動終了となりました。

どうせ山野峡は間に合わなかったのだから、一の滝に行けば良かったと大後悔です。

茫然自失。
Goggle Mapでサクッとお店を見つけて、距離はありましたが山を下って福山市街へ。

COCO'S 福山蔵王店
肉を食らいました。

神辺天然温泉 ぐらんの湯♨️
とても広大な商業施設にあるスーパー銭湯で、施設の駐車場に入るのに右往左往、入ってから温泉探して右往左往。お風呂自体はゆっくり癒される、良いお風呂でした。

再び先ほどの道の駅 さんわ182ステーション に戻り車中泊しました。


【まとめ】

◯2024.5.3 ひとりで。

◯天気は晴れ。

◯世羅の魚切の滝、一、二の滝は?

◯藤尾滝は深い峡谷の豪快な滝。

◯藤尾滝 一の滝は見逃してしまった。


◯訪れた滝

○魚切の滝:広島県世羅郡世羅町

○藤尾滝 三の滝:広島県福山市

○藤尾滝 二の滝:同上