山陰山陽の滝旅 #14


滝旅は本州最西端の山口県に。

山陰と山陽、山口県はどっち?

ググってみると『北側は山陰、南側は山陽』と当たり前の答えでした。


今まで宇部と新山口を仕事で、あと寂地峡五竜の滝を訪れていますが、それだけでした。今回の滝旅に当たって調べたところ、山口県にはワクワクするほど多くの滝がありました。

滝ヤさん、おいでませ山口へ!


滝旅5日目は雨の朝。


道の駅うり坊の里 katamata
あと数時間したら雨は上がるらしい。

停滞している時間が勿体ないので、見切りで出発しました。
近づくと滝の看板がありがたい。

駐車場で待ってても雨は止みそうもなく、傘をさして滝に。

ふむふむ。

遊歩道は良く整備されていて、問題無さそうです。

滝までは100mほど。直ぐに滝音が聞こえてきます。

階段の先に滝。

道永の滝
滝全体を俯瞰する前に、滝の良さにつられて接近してしまいました。滝は落差70m、三段の滝で見えているのは二段目と三段目だそうです。

落ち口は目視できませんが、それなりの水量で豪快な二段目。その上に最上段の滝があるとは………。

伊良尾山麓の洞窟から湧き出る水が三段の滝となって流れ落ちる。

特に下段の流れが美しい。

滝の正面へ。

チラリと見える中段、全く見えない上段が、かえって目を釘付けにします。

雨に濡れた葉っぱが生き生きして綺麗。


やはりこの時期は緑の主張が強いですね。

ちょっと立ち位置を変えるだけで、姿や印象が変わる良い滝です。

いつしか雨が上がりました。

道永の滝に来る途中、気になる看板が目について、急遽、行ってみることに。

先ずは畳ヶ淵。

詳細な解説板を読むと『龍が通った道』との説明。実際、滝と溶岩流とは関係が深いので期待値爆上がりです。

道永の滝と同様に整備が行き届いていました。

………が、結構下ります。

川床に着くと対岸に渡ります。雨上がりなので急な増水には細心の注意をして行動しました。

早速『ここ見て!ポイント② 巨大石柱』

両岸とも見事な柱状節理です。

川床を下流側に進みます。雨で濡れて結構滑りました。

『ここ見て!ポイント①六角形の石畳』嘔穴の一枚岩を歩くことは何度かありましたが、これ程広大な柱状節理断面の石畳を歩くのは初めてかもしれません。

五角形でも八角形でもなく、六角形なのは何故なのだろうか?

畳ヶ淵(の滝)
落差と言うより段差かも。それでも滝は滝。

広大な淵に流れてきた竹がゆっくりと渦をまいていました。

苔むした柱状節理の断面と滝。

『ここ見て!ポイント③後退する滝』この淵の水を全部抜いたらどうなっているのか、興味津々です。


滝の落ち口付近は水に磨かれて、角が取れて丸くなっている。

水が綺麗だったらなぁ。

予定になかった滝で良いものを見て、得した気分です。

更に………
案内板に導かれました。

『滝』ではなく『瀧』?。

現地に着いても解説板を読まないと、何のこっちゃ?………と。

猿屋の瀧

目を凝らして見ると柱状節理が見えています。


もともとは江戸時代の絵図『猿屋ノ瀧』が由来とされ、柱状節理が滝のように見えることから滝としての名前を引き継いでいるようです。


この溶岩台地の断崖は300mほどあるようですが、いわゆる滝の水は目視できませんでした。

ところが帰宅して調べてみると端っこに40mほどの段瀑があって、滝と柱状節理の断崖を合わせて『猿屋ノ滝』と言えそうです。

龍が通る道………

楽しませていただきました。


【まとめ】

◯2024.4.30 ひとりで。

◯雨後曇り、雨上がり。

◯素晴らしき雨中の道永の滝。

◯畳ヶ淵は柱状節理のパラダイス。

◯猿屋ノ瀧は柱状節理の断崖 300m。


◯訪れた滝

○道永の滝:山口県萩市

○畳ヶ淵:同上

○猿屋の滝:同上