山陰山陽の滝旅 #8


2日目の最後は越境して島根県に。

鳥取県日野町 聖滝から遠くありませんが、何しろ道が狭かったです。


滝への入り口に着くと立派な看板があって安堵しました。

鷹入の滝には幾つかの滝があるようですね。

坂道を登って行くと駐車場。車が二台停まっており、滝に行かれている先行の方がいるようです。

午後も遅い時間なので急いで出発。

途中の滝を見逃さないようにスマホで撮っておきます。

出だしは沢沿いをずっと登り。

直ぐに最初の滝。明確な案内板がありました。

門滝
大きな岩を避けた結果、滝になった。沢床が砂地なので水が澄んでいます。浄化されるのでしょうか?

少し登ると次の滝。

小滝
鉄の階段の横の小さな滑滝です。

更に進むと頭上が開けて男滝と女滝の分岐です。入り口の案内板には女滝は記されていませんでした。女滝までは900m、あっちこっちの滝に行って疲労していたので、ひとまず男滝に行って帰路に決断することにして先に進みました。

東屋と滝が見えてきました。

三の滝
何段と表現して良いのか。幅のあるナメの岩壁、下の岩がぐぐっと手前にせりだしています。

白く優しい滝飛沫、覆い被さる草木の緑、岩盤の焦げ茶、砂地の薄茶……滝の景観として申し分ありません。

この時、三の滝にはもうひとり。大学生くらいの利発そうな女性が虫取り網?を振り回していました。

ひとり旅なので滝で出会った人とはたくさん話したいのですが、変なおじさんと勘違いされても困るのでここはグッと我慢(笑)。

何かの調査にきているとのこと。女滝にも行かれており、険しいルートであると教えてくれました。そして………

お母さん 男滝はこの直ぐ上、良い滝ですよ~

早速、三の滝右岸の階段を、ちょっと無理して颯爽と登ります。

二の滝
渓流瀑と言っても良いくらいの多段の滝。一の滝も見えてますね。

隙あらばと草木が介入し滝を引き立てています。

そんな二の滝を眺めながら登っていくと

いよいよ終着となる一の滝。

島根の名水百選だそうです。

鷹入の滝 一の滝 男滝
意表を突いて、一の滝は一本、一筋、綺麗な直瀑です。

飛び出したまんま着水している。飛び込み選手の着水みたい。

この一の滝ですが水量によって見え方が異なるようです。二筋だったり滴るように落ちたり。

勢い良く飛び出す水の下、後ろ髪のように滴る水の細やかさ。

落ち口の上や上流はどうなっているのか。

砂地の滝つぼに配置されているおぼろ気な岩も良いなぁ。

数式で示せそうな放物線。

植物の強かさ。

男同士でメンチ切ってる訳ではありません。

滝前に腰掛けてしばらく過ごして戻りました。

ところで………
鷹入の滝の伝説に『黒坂の滝の女神』が登場します。調べてみると『黒坂の滝』という名前の滝が付近にあるわけではなく(静岡県には同名の滝ありました)、黒坂にある滝、つまり10kmほどの所にある鳥取県 滝山公園の龍王滝のことと理解しました。
龍王滝にはとても恐ろしい言い伝えがあるのですが、その滝の女神が日中は鷹入の滝にやって来ているということ?………ふむふむ。


三の滝に彼女(女神?)の姿はなく………黒坂に戻ったのか。

東屋のコンテナボックスにノートがありました。満杯でしたので表紙に書き入れさせていただきました。

既に女滝は諦めることを決めて、山道を下っていくと5人のご家族が。お聞きすると女滝まで行ってきたとのこと。男の子の誇らしげな顔がとても羨ましかった。

最後に門滝を眺めて退渓しました。

駐車場に戻ると、丁度、先ほどの彼女が車で出ようとしているところでした。

黒坂に……帰る……?

鷹入の滝を最後として、この後は一旦、米子の街に出る予定です。

その途中、県道沿いの滝に寄りました。


相棒との2ショット。

塩瀧
岩肌荒く、水白く走るこの瀧を塩瀧と言ふ………塩瀧累記より

とんかつ繁昌亭
とんかつだけでなく、海老フライも大好きなのです。

日帰り温泉 オーシャン♨️
皆生温泉のエキゾチックな日帰り温泉です。露天風呂が広くてゆっくりと寛げました。風呂上がりに海風に当たって涼んで再び内陸に。

夜は島根県の道の駅 酒蔵奥出雲交流館で車中泊しました。


【まとめ】

◯2024.4.27 ひとりで。

◯天気は曇り時々晴れ。

◯三の滝から一の滝は秘境感強い。

◯女滝は諦めた。


◯訪れた滝

○鷹入の滝(男滝):島根県安来市

○門滝:同上

○小滝:同上

○三の滝:同上

◯二の滝:同上

◯塩滝:同上