山陰山陽の滝旅 #6
路肩に残雪のある大山の周回道路から南下して、毛無山(けなしがせん)へ。
県道から登山口へ通じる林道に入ると直ぐに……
えっ!?
通行止め の看板。
無視して少し走ると再び看板があり、車が2台Uターンしていました。
一瞬、躊躇しましたが更に進んでいくと、滝まで2kmほどの地点で監視員付きの通行止め。
思いきって監視員さんにお話をお聞きします。この先で道路工事をされているらしく………
こちらから登山口には行けませんよ~
滝なんてあったかなぁ?
Goggle Mapや道路地図を見せて説明するも埒が明きません。ただとても丁寧で腰の低い方でした。
工事現場と滝の正確な位置関係はわかりません。工事の邪魔になるなら即刻引き返すので、先に進ませて欲しいとお願いしご了解いただきました。無線で連絡も入れてくれました。
恐る恐る進むと………
滝は工事現場の手前、入力したマップコードの地点にありました。見逃しそうだけど好感の持てる名板。
ところで滝はどこだぁ?
急峻な沢の彼方、木陰に水飛沫が見えました。うわぁ……登れるかなぁ?
踏み跡などは見当たらず諦める選択肢もありましたが、ここは一念発起して沢を登ることにしました。
距離は大したことありませんが、とにかく急な沢筋。
左右ともきつい斜面なので水際をガシガシ登りました。既に林道は眼下に。
滝の全体が見えてきました。
緑色の印象が強烈な滝。なんとか全体が見えるところまでは登ってきました。
ここら辺でいいかなぁ。
もう少し近づけるかなぁ。
直登は厳しそうだったので、左岸斜面を巻くように登り滝つぼを目指しました。
白馬の滝
落差15m の小さい滝ですが、秘境の滝と言えば言えないことも無く。藪をかき分けて登ってきた甲斐があるというもの。
小さく浅い滝つぼには清らかな水。
びっしりと苔に覆われた岩壁。
滝つぼに立つと微かに降りかかる飛沫が心地よい。
左から良く見れば5段になって弾んで落ちています。
細やかな飛沫と苔と。どちらも演出は岩の凹凸。
岩伝いに着水して穏やかな滝つぼ。
滝つぼの倒木は何かを訴える?
右手に寄ると滝は少し捻れているのがわかります。
豊かな森と共生する滝でした。
自撮りの後は、何もせずにただ滝と向き合う時間。
白馬の滝は北中さんの『日本の滝②西日本767滝』に掲載されています。およそ20年前の同じ時期の写真と比べると、植生が濃くなり、岩がまろやかになった印象です。
帰り際、振り返ると………
チラリと滝の上段が見えました。
丁度お昼休憩の監視員さんに御礼をすると、どうやら自分が滝前にいる時に心配になって見にきてくれたようでした。
監視員さんはGWなのに仕事、ノーテンキに遊んでいる自分に対して、杓子定規でない温かな対応をしていただきとても恐縮してしまいました。
白馬の滝の後、滝ではないのですが寄りたかったところ。
有名な神社なのでお客さんもたくさん。
金持神社⛩️ かもちじんじや
御利益を期待して参拝。金紙の御朱印もいただきました。
のどかな田園風景で箸休め。
天気も良いし
さあ
時間の許す限り滝に会いに行こう。
【まとめ】
◯2024.4.27 ひとりで。
◯晴れ。暑いくらい。
◯通行止めの先、白馬の滝。
◯沢を登ってプチ秘境滝。
◯濃い植生、草木と苔と。
◯金持神社に参拝。
◯訪れた滝
○白馬の滝:鳥取県日野郡江府町