紀伊半島滝旅 2024春 #2


熊野川は河口から数十キロは和歌山県と三重県の県境となっています。そして、その両岸は滝だらけ。


和歌山県新宮市から新熊野大橋を渡って三重県紀宝町へ。まだ通り抜けたことのない左岸の県道740号線を進みます。


途中、何かの工事現場に見事な柱状節理が見えました。

更に進むと………飛雪の滝キャンプ場
ここならいつかキャンプしてみたい。

飛雪の滝
森からいきなり水が飛び出しているよう。

昨晩からさっきまで雨だったのに、増水していても水はそこそこ綺麗。

キャンプ場にはサウナがあって若者二人が目の前で滝つぼにダイブ! 羨ましい~。

今回は飛雪の滝の上流にある二の滝を訪れることが目的です。

念のため管理棟の職員さんにルートを教えていただき、早速、徒歩で遊歩道に向かいました。

キャンプ場東側の舗装された急な坂道を登って進むと遊歩道の入り口です。

左岸の遊歩道を下ります。

橋を渡って右岸に。

二の滝の横を下っていくと滝前です。

二の滝
軟らかそうな岩壁を割って落ちる小さな滝。初夏を思わせる強い光で写真は上手く撮れませんでした。

平水ならここは滑床で青い滝つぼが見れる癒しの空間なのですが、この日は条件が合わず残念です。

それでも淡い翡翠色の渦巻く水は、あまりに綺麗でずっと見ていても飽きませんでした。

下流は直ぐに飛雪の滝の落ち口です。

二の滝の上流も滑床になっていて、滝の有無はわかりませんが沢歩きは面白そう。

キャンプ場から二の滝の滝前まではゆっくり歩いて20分ほど。

飛雪の滝から県道を3kmほど進んだところに目指す小鹿橋があります。道は狭くなりますが全面舗装です。

小鹿橋
熊野川は増水の濁流。そしてここに会いたかった滝があります。

小鹿滝 (小鹿橋の滝)
2011年の豪雨で山肌が崩落してできた滝だそうです。熊野川対岸の国道168号線の白見の滝から見えるので目にされた方も多いはず。

普段は水が少ない滝なので、雨上がりなら最高の姿を見せてくれると期待して滝前にやってきました。

崩落の断崖は時間の経過とともに安定し、植生も一役買っている様子。

岩肌を身を燻らせて流れ落ちる滝は癒しの極致。

目論見通り水増し増しの姿。

岩肌の模様、水の紋様、共に見事。

滝の右岸側の異なる角度からくねくね感。

ウォータースライダーもできるんじゃないかな。


橋の下にも滝が続き熊野川に注がれます。

この滝は優しいイメージですが、落差は約100mあると言われる巨大な滝です。

熊野川の対岸には白見の滝が見えています。いつもと逆です。

もともと水量豊富な白見の滝は真っ白なようです。

初めての滝前、良いタイミングで会えたかな……と思いました。

るみさんのブログ『WF shooting』

いつもお世話になっているるみさんのブログでは、滝が誕生して2年後、小鹿橋が架かる前の貴重な写真が紹介されています。


県道740号線を更に上流側に。

繁の先にチラリと滝が見えました。蛇和田の滝でしょうか?

フェンス越しに見えたあの滝に名前はあるのでしょうか?

その先、洗車機のような滝を相棒と浴びて、見覚えのある立間戸谷の入り口に到着。

そのまま進んで三和大橋から和歌山県に復帰しました。


【まとめ】

◯2024.3.29 ひとりで。

◯天気は晴れ。

◯飛雪の滝の二の滝に。

◯小鹿滝は素晴らしい姿で迎えてくれた。

◯県道340号線の完抜き。


◯訪れた滝

●飛雪の滝:三重県南牟婁郡紀宝町

○二の滝:同上

●小鹿の滝:同上