とことん福井、ちょこっと京都④

近くまで来ているのに、会えないというのが何より痛い。

そんな思いに苛まれながら、ようやく福井県に戻りました。

境界を越えて、府道1号線は県道1号線に。
直ぐに新鞍谷の大滝に繋がる林道があるのですが、南側のゲートは閉ざされていました。

滝は北側にあるので北側の入口に行くべきでしたが、「北側も閉まっていたらどうしよう」と疑心暗鬼に。

この時点で頭の中はプチパニック (*_*)。

再び「日本の滝②」を取り出して、少し遠方の「標識あり」の滝に行き先を変えました。

秋の曇りの遅い午後。幽玄な空気に、少々たじろぎました。

万一に備えて持ち物を確認。道標が導いていた右岸のルートからアプローチ。

橋を渡ると、枝沢の水が流れる階段を登ります。沢靴で来て良かった。

踏み跡を辿ると………えっ?

鉄で補強されていたルートは、その先で単なる斜面になっていました。

右下は沢まで急な斜面になっています。
慎重に歩みを進めますが、土砂の斜面はとても脆くて、二度、足元からズリズリと崩れ………変な汗をかきながら、どうにか通過しました。

難所を越えて、分岐は勿論、滝の下へ。

見たところ沢の先は、ゴルジュになっている様子です。

沢に降り立つと、沢に迫る両岸の先に滝が見えてきました。滝が見えると、様々な不安がパッと消え去ります。

あのゴロゴロした石を乗り越えれば、滝の前ですね。

奥田縄の滝 おくたのうのたき
周囲を岩壁に囲まれているので、滝音が反響して怖いくらいです。

水の流れが複雑で、水量も多く、豪快に感じます。

間近に感じる滝飛沫。

最初の落ち口では想像できないほど大量の水が落ちています。

如何にも脆そうな、左岸の壁。

大きな石に囲まれた滝つぼは、深くて浸かることはできません。

沢を渡渉して左岸側に移動。

これは巨石なのか、巨岩なのか。

滝の勢いを感じます。

落ちていますが、昇っているような錯覚に。

おそらくこの日は最後の滝。折角なので、少しだけ浴びました。

ここまでいろいろとありましたが、終わり良ければ全て良し……かな?

小さな滝ではありますが、全てをすっ飛ばしてくれました。

豪快な滝音を感謝の気持ちで。

水量を足に感じながら、対岸に戻りました。

ゴルジュから出ると、反響が止んで滝音が急に霞んでいきます。

滝をあとにして帰路につく。寂しい瞬間。

そして、消えていた様々な不安が………。

難所は下りなので、一段と慎重に通過しなければなりません。

急降下のつづら折りは一部、ショートカットで (自分としては) 安全ルート。

枝沢の水が流れる石段を降りて駐車場に。

帰宅していろいろ調べていたら、我流天晴さんを初め、皆さん左岸の沢ルートで行かれていた。

ダメ元で越前海岸にナビをセットしましたが、秋の夕暮れは思いのほか早く、三方五湖P.Aで諦めて装備を解きました。

目的地を鯖江市に変更して再出発。
途中、綺麗な夕陽に出会いました。

鯖江市に着くと、まずは夕食。

こだわりとんかつ かつ時
厚切りロース定食ッ!

お腹一杯になったところで、ラグビーW杯の日本の準々決勝を車中観戦。試合の行方が見えてきたところで、早めにお風呂に。

越の湯 ♨️
今日一日、日和 (ひよりみ) 的な滝めぐり、リサーチが甘く会えなかった滝も多々ありました。

それでも、湯に浸かって振り返ってみれば、野鹿の滝をはじめとして「いい滝にたくさん会えたなぁ」って思えました。

車中泊は鯖江市内の道の駅 西山公園。

車中泊は少し寒いくらいが快適です。そして、いつの間にかそんな季節になっていました。

昨夜に続いて、車中泊にしてはぐっすりと、深い眠りに堕ちていきました。

【まとめ】
◯2019.10.20 ひとりで。
◯天気は曇り。
◯水量豊富な奥田縄の滝で締める。

◯訪れた滝
○奥田縄の滝:福井県 小浜市