岐阜県郡上市 石徹白の滝めぐり②
河ウレ大滝で石徹白の滝に憑依され、同じ石徹白にある滝をめぐります。
まずは八反滝。
大杉の駐車場に行く途中に駐車場があり、そこから約60分だそうです。
僕には1,500m位に感じましたけど。
途中から、こんな所に分け入っていきます。
何度か沢を渡渉して、徐々に登りがきつくなっていきます。
緑一色、迷うことはありませんが、軽い気持ちで来るとイタイメに会うかもしれません。
この日、右足の調子はすこぶる悪く、皆さんについて行けず先に行っていただきました。
のそのそと歩いていくと上空が開け、漸く草の向こうに滝が見えてきました。
観瀑台で腹ごしらえしてから、滝つぼへ向かいます。
八反滝
予想以上に大きな滝です。その落差がある背面の岩壁には、何種類もの草木が色を添えています。
まっすぐ落ちますが、大半の水は途中の岩に当たって拡散し、少し横から眺めると一気に立体観が増します。
三種類のしぶき。同じ滝であっても、水量や飛び出し方でしぶきの感じがずいぶん違うものです。
右側から眺めます。心持ちスレンダーに感じるのは 16:9の縦横比だからでしょうか。
滝と垂直に生えている草が一斉に🌿葉っぱをひらひらさせて、滝を応援しているように感じました。
左岸下部に苔で覆われた水が滴るいいところ。
ずぶ濡れで近寄れば、ここでも虹が (^-^)v。
上の方に目を奪われました。いろいろな色と光と水の動きが入り混じって、計算の存在しない自然を感じました。
………と言うことで八反滝、またひとつ素晴らしい滝に会うことができました。
お気づきだと思いますが、滝の右側にロープが垂れています。事情は解りかねますが、用途が済んでいるのであれば、設置された方がご自身で回収いただけることを願っています。
白山中居神社まで戻り、東側の林道にある二つの滝を目指します。
鳩塩滝。
林道から斜面を下降します。踏みあとすら殆どありません。
沢に降り立てば、あとは沢を遡行していくとすぐです。
植物の勢いが強いこの時期は、滝の手前50m位からの雰囲気がとても良いです。
鳩塩滝 (はつしおたき)
森の奥の沢にひっそりと佇む滝。滝の左岸にも流れがあります。
この日の水量では三本の異なる形に流れ落ちていました。また岩盤がYの字に割れ落ちているのも特徴的です。
あっ、蝶がいる!………by Rieさん。
滝が岩に当たるところ、ちょうど光が当たって輝いていました。
なだらかな山の向こうに滝……というイメージで撮ったのですが、なんか変ですね。そう山は森林限界より下が緑だから逆でした。
なんとも表現できない素敵な滝つぼ。
鳩塩滝は一歩引いた景観が、僕はお気に入りです。
[撮影:イチカメさん]
全員、一人ずつ撮っていただきました。
Rieさん、プラリネさんのは、ファッション誌のグラビアみたいなのに、おじさんは、いくらポーズをとったとしても、おじさんでしかありませんでした(笑)。
続いて、鳩塩滝に行く林道の途中にある長走滝へ。
どう見積もっても100m以上ありますって。それとも直線距離なのかな?
徐々に日が傾き、少し寂しげな雰囲気です。きっと最後の滝だからなのかもしれません。
正拳突いたら粉々になりそうな大きな石。
水は限りなく澄んでいます。
長走滝
そこそこの高低差があって、綺麗な水が元気よく流れています。
ウェットスーツで滑りたいです。
上段は濡れて黒く見える岩を、幅広に流れ落ちていました。
長走滝は下流の淵も含めて、夏の日に一日遊べる、カップルや家族の声の絶えない………そんなイメージを持ちました。
だからこそ夕方が迫るこの静かな景色が、とても印象的でした。
ああ、楽しい一日が終わってしまった。いつものように無口になって 100mの遊歩道を登って車に戻りました。
石徹白の4つの滝、それぞれ趣が異なりトコトン楽しく充実した滝めぐりとなりました。
♨️美人の湯しろとり。
とろとろのお湯に浸かって美人になり(笑)、白山開山1300年記念定食 ¥1,300-を食べ……
[美人の湯 しろとり のホームページより]
………遥か彼方、東京への帰路につきました。
歩くのが遅くご迷惑をおかけしましたが、ご一緒させていただきありがとうございました。
【まとめ】
◯2017.8.6
◯参加者:プラリネさん、Rieさん、イチカメさん。
◯天気は晴れ。
◯石徹白の4つの滝に。
◯周辺の景観、ルートを楽しむ。
◯滝好きさんには良さがわかる。