少し話が遡りますが………。


5月の連休、あまりに素晴らしい滝めぐりをしために、リバウンドに見舞われていました。

皆さんも経験ありませんか?
滝には行きたいのだけど行き先も決められず、そのうちに億劫になってしまう。

そんな時、持つべきものは滝友さん………。
ゆかりんさんに背中を押していただき、上信越の滝に行くことになりました。

仕事を片付け、前夜出発。
天気予報通り軽井沢を過ぎると雷を伴った豪雨になり、松代PAに滑り込み雨音を聞きながら車中泊しました。

2017.5.27

早朝 5:00に道の駅 オアシスおぶせでゆかりんさんと待ち合わせ………おはようございます!

その壱
人のいない雷滝、独り占めしたい!

ゆかりんさん、前回来たとき観光バスの団体さんとはちあわせ、階段や滝裏の大渋滞だったそうです。

雨上がりのガスった早朝、滝に来る物好きはいるはずもなく駐車場は無人。

階段を下りていくと、早くも轟音が渓谷に反響しています。

雷滝
もともと水量の多い滝ですが、前夜の雨の影響か白い塊が落下していました。

滝の上部なのでしっかり裏見ができます。
早速………。

目の前を瀑音を轟かせながら、上から下に驚きの水が落ちています。

裏から回り込んで滝見台へ。遊歩道を歩いていれば安全だとわかってはいますが、この日は少しだけ水の怖さを感じました。

この圧倒的な滝に対し、ひとりの人間として何をしようとも、微塵の影響を与えることもできないでしょう。

ただただ茫然と六つの感覚で受け止めるしかありませんでした。

同じ水でも見る位置や撮り方によって、全く違うものに見えたりします。

思惑通り、雷滝を独占させていただきました。

ここはどこかと言いますと………八滝の展望所。
水量を増した八滝、その声だけが正面から聞こえてきます。


その弐
増水の地震滝を見たい!

この数日前、あるTV番組の"旬の絶景" というコーナーで苗名滝をやっていました。

お互い初めてではありませんが………
うすうすお気づきだと思いますが、凄いことになっています。

人が造ったものではありますが滝に通じるものもありまして、感心して見てしまいました。

どうしても裏側を覗いてしまう悪い癖………。

遥か彼方に苗名滝。お久しぶりです。

まだ雪も残っていて、滝つぼ方面は通行止めのトラロープが張ってありました。

苗名滝
吊り橋の上から。あの落ち口からの水が、大きな岩の大半を飲み込んで足の下を流れていきます。

これは液体なのだろうか? 疑いたくなるような質感を持った流身です。

いつも近づく滝つぼは十メートル以上の飛沫がたち、きっと息もできないくらいでしょう。


滝つぼからは激流の水が溢れだして、白い飛沫を保ったまま流れていきます。


天気が良ければ巨大な虹を見ることができたのかもしれません。

でも新緑の霧のなか、増水した苗名滝は十分に魅力的な姿を見せてくれました。

豪快な苗名滝を見た後、近くの百選 惣滝に向かいます。以前のルートはいずれも通行止めになっていて、大きく迂回して国道に出てから燕温泉に進みます。

その参
惣滝の滝つぼに行きたい!

高度を上げるに従って谷には残雪がちらほら、ガスで見通しも悪くなってきました。

滝つぼまで行けるのか、残雪の状態は……事前情報は全く無かったので、取り敢えず遠望所まで行って様子を見ることにしました。
温泉街を通り抜け、坂道を登り、展望所に着くと一瞬ガスが薄くなり………。

なんか谷は雪に埋もれているようにも………。
そして直ぐに真っ白になってしまいました。

どれくらい待ったのでしようか?

そろそろと諦めかけた時、谷の下流から上流に向かって徐々に霧が晴れてきました。

ひょっとしたら一目だけでも見ることができるかもしれない。

谷には雪が残っており、その先、権現滝が確認できます。惣滝がぼんやりと………そして

惣滝
おお!奇跡的に霧が晴れました。惣滝がはっきり見えます。

妙高山の雪解け水、遠望でも太さで増水している様子がわかります。

ルートの懸念、雪の状況、増水などを考慮して滝つぼは諦めることにしました。

何十分も待ってようやく会えた惣滝、直ぐに霧が押し寄せてきて、また真っ白に………。

遠望ではありますが、惣滝に会うことができて良かったですね (^-^)v。

秘湯マニアには有名な黄金の湯。混浴かと思ったら、男湯、女湯、別れていました(笑)。

一応、滝つぼルートの吊り橋まで行ってみようと………遥か手前で道が土砂で埋まっていましたので、そうめん滝をチラ見して引き返しました。

次は………近くの大滝。
車を走らせると通行止めのバリケード。すぐそこだから行けなくもないけど。

良い子、悪い子、元気な子………今日はよい子の日なので素直に諦めます。

再び長野県に。

その四
遠望でいいから澗満滝を見たい!

休日の午後、ポツポツと人がやってきます。


観瀑台。滝までどれくらいの距離があるのかな?

澗満滝
流石の落差107m。谷を右に左に流れてきて、あそこで一気に落ちます。更に右には滝の倍以上の落差がある大岸壁が。

スケールが大きいのですが、滝そのものは優しい印象を持ちました。滝下まで行くと、また違った印象を受けるのかもしれませんが。

観光のお客さん何人も来ましたが、みなさん、写真をパチパチ撮って直ぐに帰っていきます。

ゆかりんさん………ピンク ( *´艸`)!

この場でピンクと青は、ひときわ目立っていたことと思います。

いつしか天気も良くなって、いつになくレアな滝話で盛り上がり長期滞在してしまいました。

この後………

滝に行くこともできたけど、ついでのようで気が乗らず、この日は早目に終了としました。

道の駅 おぶせで解散し渋滞もなく快適に帰宅することができました。



ご一緒させていただいたゆかりんさん。
行けなかった滝、リベンジの滝、いろいろですが、ありがとうございました!


【まとめ】
◯2017.5.27 ゆかりんさんと。
◯天気は曇りときどき晴。
◯上信越の滝を楽しむ。
◯惣滝の滝つぼは、訪問時期が早かった。

◯訪れた滝
●雷滝:長野県 上高井郡
●苗名滝:新潟県 妙高市
●惣滝:同上
●澗満滝:長野県 下高井郡