アメブロを通じてあっきーさんに、群馬県の槌谷の滝を教えていただきました。

調べてみたらなかなか良い滝のよう………日程が折り合わずご一緒できませんでしたが、おことわりして一足先に訪問させていただきました。

2017.4.22 ひとりで。

最近、滝の日もそうでなくても早寝早起き。
この日も 4:00 に起きて軽井沢の向こうまで。

熊川の入渓点となる小倉橋
橋を渡って右岸側から川に降り水際を進みました。

野生の哺乳動物を見ることはありませんでしたが、そこここに痕跡があり、自分を滝に導いてくれているような。

変な幹の木がありました。

今年初めてのフェルト沢靴で行きました。ほこっほこっ……ていう感覚がたまりません。

途中、浅間山は雪を被っていましたが、下界は寒いということはありませんでした。

普通に、川の中をジャブジャブと進みます。
もう、これだけで幸せです。

また、さっきとは違う動物の痕跡が………。

砂地を掘り返していたようだけど、何をしていたんだろう。

15分ほど塑行すると滝が見えてきました。

住人の動物を探しながら滝に近づきます。

槌谷の滝 (つちやのたき)
飛び出したら何も触れずに、滝つぼに着水しています。

見るからに遊べそうでワクワク感満載です。

右岸の岩壁からは水がこんこんと滲み出して、緑の苔に潤いを与えていました。

落ち口の競りだした岩も素晴らしいです。

イメージとしては、静岡の萬城の滝と陣馬の滝を合わせたような感じです。

それでは早速………右側から回り込み。
正面(右岸側)から朝陽が射し込み、滝の飛沫がきらきらと輝いていました。

滝の水は一粒一粒、粒になって落ちているのですね。

青空を背景にして裏落ち口。

槌谷の滝は周りの地層も魅力的です。

これでも結構、濡れる位置取りなんですよ。

落ち口を見れば、一度、方向を変えて落ちているのがわかります。

今シーズンの新作です………ダサっ(笑)。

浅い滝つぼは水面がきらきらと揺らめいていました。

今一度、槌谷の滝。鋭く張り出した岩盤、その下に赤い苔の生えた地層、何も触れずに落ちる水、砂の滝つぼ………更に木々の緑が加わったらと想像してしまいました。

あっ、裏に行くときは、くれぐれも落石と浮き石にご注意下さい。

約1時間ほど滝前で過ごさせていただき、小倉橋まで戻りました。

ーー・ーー・ーー・ーー・ーー・ーー

熊川には他にも滝がありますが、一切、標識は無く、ルートもよくわかっていませんでした。

林道を行ったり来たり………
ようやく地元の方を見つけてお聞きしました。

子供の頃はよく滝に行って遊んだもんだ………
とても丁寧に大まかな位置関係とルートを教えてくださいました。

あっ、
最近、女の子をよく見かけるんだけど………とも言ってましたけど(*´艸`)。

小倉橋をご存知な方なら、ここの入り口はわかると思います。

この時期の道は明確ですが、葉が生い茂り草が生えると不明瞭になるかもしれません。
5分ほど歩くと遥か眼下に滝が見えてきました。

かなりな急斜面はチェーンスパイクを装着して、木につかまりながら近づきました。

釜ケ滝
熊川がU字を過ぎて、滝として落ちています。
滝つぼは深そうに見えます。

滝前の岩まで行けそうでしたが自重しました。

そのまま下流に向かって微かな踏みあと進んでいくと、また別の滝音がしてきます。

不動滝
全景は見ることはできませんでしたが、きっと、いい滝なんだろうな………。

この少し先に川に向かってピンクテープが。不動滝の滝前へのルートなのかもしれませんが、なにせ急斜面……というか崖、危ないので止めました。

お社があります。

お社を過ぎると道は分岐しています。ここは下に。

途中、道が心もとなくなってきました。でもトラロープが張ってあるのは、(恐らく)ルートが合っている証拠。

この先進むと道は不明瞭になり、色褪せたピンクテープが斜面の下に………。

こんな斜面をピンクテープに導かれ、ジグザグに下ってきました。

途中の5m程の急斜面を下るとき、いきなりロープがブチッて切れました。気休めに掴んでいた程度だったので、事なきを得ましたが残置ロープは危険です。

川床に降り立ち上流に進むと滝が見えてきました。よく見るとその上にも滝があります。

ほ~! 無名滝と千峨滝がお揃いで………。

滝の景観において二つの滝は1+1=4くらいの素晴らしさだと思います。

無名滝
熊川の右岸から流れ込む沢の滝です。

滝下には大きな石がごろごろと。ここを登ることができれば、別の滝があるようなんだけどなあ………僕には無理です。

そして体を右に90°回転させると………、


千峨滝

分厚い凸凹の岩盤を、飛沫を立てながら少し角度を変えて落ちていきます。

岩盤の下は地層の違いでえぐれています。

空間として水が豊かなので、岩や石に苔がたくさんついて緑を主張しています。

ふあぁ~! 右岸の岩壁は今にも動きそうです。
くるくる渦巻いて"ウルトラQ" に………ってわかる方、いるのかな?

いい感じの滝簾、もちろん突入です。

左下から。

右下から。

特徴的な岩、また岩。

ここに立つと滝の声が聴こえてきます。
"裏見をどうぞ~"………って( ´∀`)。

正面とは違う異空間。

そ・し・て

別の角度からの………お揃い滝。

さ・ら・に

滝の裏から滝を見る \(^o^)/!


滝が割れた瞬間に滝が見える………滝の降水は一定ではないのですね。


もう、この場所から離れられないです。

目の前に滝の躍動感や勢いを感じます。不思議と怖さはなく、ただただ感激していました。

地層の接面………どれだけの時間が圧縮されているのか………想像つきません。

反対側からの………お揃い滝!

ここからの眺め、滝は最後の数mしか見えないのですか……ずーっと見とれてしまいました。

もう一枚。

左岸側からの千峨滝です。

一周、裏見が終わる頃、一人の若い釣り人がやってきました。
丹念にルアーで探っているけど、さんざん僕が荒らしてしまったから、釣れないだろうなあ………


釣れた!
滝で随分多くの釣り人にお会いしましたが、僕の目の前で釣り上げたのは彼が初めてです。小さな岩魚のようでリリースしていました。

「ゆらゆらと  水面(みなも)を流る  白い帯」
えぬ 心の俳句……( *´艸`)。


るーさんの真似をしてみましたが○体にしか見えない。

岩や水や滝とふれ合うのって、心底楽しい。

もう一周したくなる衝動を抑えて。

滝から何かをいただきます………うまく説明できませんが。

ああ、まだ帰りたくない………。

断滝の思いで、いつかまた会いに来ますと。
何度も振り返りながら帰路につきます。

ガシガシ登ってきた斜面と、色褪せたピンクテープ。

帰路は寄り道せずに休み休み、40分ほどで入り口に戻りました。

槌谷の滝、千峨滝。
どちらも滝とふれ合うことができる素晴らしい滝でした。

時間もありましたが、余韻を残しておきたかったので何処にも寄らずに直帰しました。

あっきーさん、いい滝を教えてくださり、ありがとうございました!

【まとめ】
◯2017.4.22 ひとりで。
◯天気は曇り時々晴れ
◯群馬県の熊川の滝に。
◯槌谷の滝、千峨滝でおおいに遊ぶ。裏見滝。

◯訪れた滝
○槌谷の滝:群馬県 長野原
○釜ケ滝:同上
○不動滝:同上
○千峨滝:同上
○無名滝:同上

◯ルートについて
槌谷の滝は小倉橋から20分くらい。平水であれば何度か川を渡りますが長靴でも行けると思います。
釜ケ滝、不動滝は滝前のみならず近づくためにも急斜面を降りますので危険です。慎重に、冷静に判断してください。千峨滝は、お社から先のルートが不明瞭、特に急斜面の降下は目印も殆んどないので、迷わないように注意が必要です。安易な気持ちと装備では、危険だと思いました。