3月 西に向かって③
あんさん………庵座の滝。
もう一つの教科書、北中康文著 滝王国ニッポン(えい文庫)でも取り上げられている滝。
登山届をポストに入れて、朝明ヒュッテ前の駐車場に相棒を停めます。
駐車料金¥500- を払い、情報収集。
基本、ずーっと登りですが、急登よりダラダラ登りが僕の足には堪えます。
標識は多くはありませんが、ピンクテープと赤ペンキはしっかりと。こういうの、いいなぁ。
また、暫く進むと………
ああぁっ!
ずーっと雪で埋まっている!
ここで暫し考えましたが、チェーンスパイクを着けてトレースを辿ることにしました。
結構な長い登りで途中から雪の下は岩場のようで、何度も落とし穴にはまりました。
足の付け根まで………ズボッ。
また、ズボッ。
やっと引き抜いたら反対の足がズボッ。
もう必死で写真を撮る余裕はありませんでした。
なんとか……
なんとかクリアして雪が消えると小峠に。少し進むと目の前が開け………あんさんだ!
滝好きの習性………滝が見えると加速する
これがいけなかった。
このあと沢に降りるのですが、そこが判りにくいとネットには………。
注意して進むと、沢に向かってトラロープが………ここか?
なんの疑いもなく降りました (振り返って撮っています)。
少し進むと予定通り前衛滝が。
三つ滝 → 無名滝
変化と要素に富んだ、とても素晴らしい三段の滝です。
※当初、無名滝と記しましたが、後に「三つ滝」といういい名前があると教えていただきました。名前があって嬉しいです。
鎖を伝って巻いて………
雪の残る沢を進み、13:45 直下に到着しました。
庵座の滝
この日の水量では2条で飛び出し途中で合わさる直瀑です。
水が多ければ、もう少し広がって落ちるのでしょうか。
岩壁が細かく変化に富んでいて、右上から左下にむかっているのが特徴です。
滝の上は風が強いのか、水が翻弄されて降ってきます。
庵座の滝には青空がとても似合います。
落差の割に小さめの滝つぼ、大好きなブルーグリーンです。
落ち口で飛沫が上がっているのは、岩壁の細かい凹凸のせいですね。
遅めの腹ごしらえをして、動き回るのではなく、じっくりと滝を感じていました。
ずっと、とどまっていたかったのですが、そろそろ。
帰路は正しいルートから安全に。
沢への下降はここからでした。
もう一度、振り返ってあんさんを。
まだ雪が残っていますが、もう間もなく消えて木々の息吹きが滝と共演するのでしょう。
先行きがわかっていれば、不安もなく進めます。
落とし穴には、何度もズボッ としましたけど。
こういう堰堤には、一つ穴から五つ穴まで、よく見ると愛嬌があるんです。
そして15:30 に、無事、帰還しました。
この先には滋賀県 天狗滝への登山道入り口があるので、いつの日かまた来ることになります。
行き90分、帰り60分、まあまあ……です。
ルートを間違えたこと少し怖かったですが、それは楽しくもありました。なにより無名滝を見ることができて結果はオーライですね(笑)。
あおさん………蒼滝
湯の山温泉にある滝、正確なアプローチがわからなかったので湯の山ロッジの方から。
途中に通行止めの看板がありました。なんとかなると進みましたが、どうにもなりませんでした。
ものすごい高さの橋脚を造っていますので、いずれは国道から見る滝になってしまうかもしれません。これは建設中の新名神高速道路の橋脚でした。
今行くにはロープウェイ乗り場から登山道を行くようです。
乗り場の女性にお聞きしたら………
えっ、今から、行くんですかぁ?
山道で、たいへんですよぉ。
虫もいっぱいでますよぉ。
下って上がってまた下る、過酷なルートのようです。
0.2kmは200mのこと。行けばわかりますが絶対にあり得ません!
急な階段を何段も登って、登山道との分岐から階段を急降下、足はガクガクです。
あたりが薄暗くなり始めた頃、漸く蒼滝に着きました。
蒼滝
黒光りしているシックな岩壁、かなり高い所から流れ落ちています。
とても存在感のある滝です。
付近は水害で、所々、岩肌が露出していましたが水はあくまでも綺麗でした。
上の方は、かっこ良くひょんぐっています。
もう少し水が多いと、両側に水が散って末広がりになるのかもしれません。
色々な角度から眺めたかったのですが、だいぶ暗くなってきたので、泣く泣く戻ります。
この日の滝めぐりはこれで終了です。
♨十二坊温泉 ゆらら で汗を流して、
滋賀県栗東のガストで夕食、スタミナをつけて、今宵の宿泊地に向かいます。
最初、予定していた道の駅 しんあさひ風車村は現在(3/17)、閉鎖中で、もうひとつの道の駅に。
道の駅 藤樹の里あどがわ
営業時間に要注意ですが近くに、スーパーマーケット、マック、ファミレス、牛丼屋………敷地内にはローソンまであります。駐車場は広く整然としていて、大型車と隔離されているので静かでした。不必要に明るくなく清潔感のある快適な道の駅です。
近くには百選や有名な滝もありますので、滝めぐりで車中泊される方にお薦めします!
【まとめ】
◯2017.3.17 ひとりで。
◯雪の残る山道、沢登り、楽しかった。
◯どちらも落差のある美しい滝。
◯いずれ天狗滝にも。
◯足の負担、休憩、症状など確認。
◯訪れた滝
○庵座の滝:三重県 三重郡 菰野町
○三つ滝:同上
○蒼滝:同上
滝に会うにつれてスッキリしていくのが、自分でもよくわかります。
いなべ市から南下して、予定していた宇賀渓谷の滝はスルーして、菰野(こもの)町 の"あんさん" に。
あんさん………庵座の滝。
もう一つの教科書、北中康文著 滝王国ニッポン(えい文庫)でも取り上げられている滝。
登山届をポストに入れて、朝明ヒュッテ前の駐車場に相棒を停めます。
駐車料金¥500- を払い、情報収集。
ルートはハッキリしているけど、まだ雪が残っているかもしれません………とのことでした。
基本、ずーっと登りですが、急登よりダラダラ登りが僕の足には堪えます。
堰堤を越え朝明バンガローを過ぎると見えてきます。山の傷口にガーゼを貼って修復しているような。
最初の徒渉。沢靴で来ていますが濡れずに渡ることができました。
でも日当たりの悪いところは雪が………沢靴、失敗だったかな?
3つ目の堰堤を左岸から巻いて暫く進むと、急登が始まります。
標識は多くはありませんが、ピンクテープと赤ペンキはしっかりと。こういうの、いいなぁ。
また、暫く進むと………
ああぁっ!
ずーっと雪で埋まっている!
ここで暫し考えましたが、チェーンスパイクを着けてトレースを辿ることにしました。
結構な長い登りで途中から雪の下は岩場のようで、何度も落とし穴にはまりました。
足の付け根まで………ズボッ。
また、ズボッ。
やっと引き抜いたら反対の足がズボッ。
もう必死で写真を撮る余裕はありませんでした。
なんとか……
なんとかクリアして雪が消えると小峠に。少し進むと目の前が開け………あんさんだ!
滝好きの習性………滝が見えると加速する
これがいけなかった。
このあと沢に降りるのですが、そこが判りにくいとネットには………。
注意して進むと、沢に向かってトラロープが………ここか?
なんの疑いもなく降りました (振り返って撮っています)。
少し進むと予定通り前衛滝が。
三つ滝 → 無名滝
変化と要素に富んだ、とても素晴らしい三段の滝です。
※当初、無名滝と記しましたが、後に「三つ滝」といういい名前があると教えていただきました。名前があって嬉しいです。
※※後に「三つ滝」は、庵座の滝の上流にある滝との情報をいただきました。ですので、この時の名前は無名滝に再度、訂正させていただきます。(2017.12.1)
水も澄んでいました。
で………前衛滝は右岸の鎖を伝って巻くのですが、いくら探しても鎖がありません。
リュックからプリントを出して、よ~く見てみると滝の形が明らかに違います。
このような場合、下降点まで戻るのが鉄則ですが、もう加速スイッチが入ってしまっています。
右岸のグズグズの急斜面に取りつき、かなり登ったところで、ニッチモサッチモ行き詰まりました。
ここで敗退?
上ばかり見ていましたが、ふと下を見ると少し下がって横に移動するルートがイメージできました。
ズリズリ滑りながらもどうにか突破。
クリアしたときの達成感がたまりません。
でも、ここを降るのは恐らく無理。
気を取り直して進むと………、
本来の前衛滝とその向こうには、あんさん。
右手を見れば、登山道からのロープが見えています(写真には写っていません)。
前衛滝も綺麗な滝つぼを持っていました。
水も澄んでいました。
で………前衛滝は右岸の鎖を伝って巻くのですが、いくら探しても鎖がありません。
リュックからプリントを出して、よ~く見てみると滝の形が明らかに違います。
このような場合、下降点まで戻るのが鉄則ですが、もう加速スイッチが入ってしまっています。
右岸のグズグズの急斜面に取りつき、かなり登ったところで、ニッチモサッチモ行き詰まりました。
ここで敗退?
上ばかり見ていましたが、ふと下を見ると少し下がって横に移動するルートがイメージできました。
ズリズリ滑りながらもどうにか突破。
クリアしたときの達成感がたまりません。
でも、ここを降るのは恐らく無理。
気を取り直して進むと………、
本来の前衛滝とその向こうには、あんさん。
右手を見れば、登山道からのロープが見えています(写真には写っていません)。
前衛滝も綺麗な滝つぼを持っていました。
鎖を伝って巻いて………
雪の残る沢を進み、13:45 直下に到着しました。
庵座の滝
この日の水量では2条で飛び出し途中で合わさる直瀑です。
水が多ければ、もう少し広がって落ちるのでしょうか。
岩壁が細かく変化に富んでいて、右上から左下にむかっているのが特徴です。
滝の上は風が強いのか、水が翻弄されて降ってきます。
庵座の滝には青空がとても似合います。
落差の割に小さめの滝つぼ、大好きなブルーグリーンです。
落ち口で飛沫が上がっているのは、岩壁の細かい凹凸のせいですね。
遅めの腹ごしらえをして、動き回るのではなく、じっくりと滝を感じていました。
ずっと、とどまっていたかったのですが、そろそろ。
帰路は正しいルートから安全に。
沢への下降はここからでした。
もう一度、振り返ってあんさんを。
まだ雪が残っていますが、もう間もなく消えて木々の息吹きが滝と共演するのでしょう。
先行きがわかっていれば、不安もなく進めます。
落とし穴には、何度もズボッ としましたけど。
こういう堰堤には、一つ穴から五つ穴まで、よく見ると愛嬌があるんです。
そして15:30 に、無事、帰還しました。
この先には滋賀県 天狗滝への登山道入り口があるので、いつの日かまた来ることになります。
行き90分、帰り60分、まあまあ……です。
ルートを間違えたこと少し怖かったですが、それは楽しくもありました。なにより無名滝を見ることができて結果はオーライですね(笑)。
あおさん………蒼滝
湯の山温泉にある滝、正確なアプローチがわからなかったので湯の山ロッジの方から。
途中に通行止めの看板がありました。なんとかなると進みましたが、どうにもなりませんでした。
ものすごい高さの橋脚を造っていますので、いずれは国道から見る滝になってしまうかもしれません。これは建設中の新名神高速道路の橋脚でした。
今行くにはロープウェイ乗り場から登山道を行くようです。
乗り場の女性にお聞きしたら………
えっ、今から、行くんですかぁ?
山道で、たいへんですよぉ。
虫もいっぱいでますよぉ。
下って上がってまた下る、過酷なルートのようです。
0.2kmは200mのこと。行けばわかりますが絶対にあり得ません!
急な階段を何段も登って、登山道との分岐から階段を急降下、足はガクガクです。
あたりが薄暗くなり始めた頃、漸く蒼滝に着きました。
蒼滝
黒光りしているシックな岩壁、かなり高い所から流れ落ちています。
とても存在感のある滝です。
付近は水害で、所々、岩肌が露出していましたが水はあくまでも綺麗でした。
上の方は、かっこ良くひょんぐっています。
もう少し水が多いと、両側に水が散って末広がりになるのかもしれません。
色々な角度から眺めたかったのですが、だいぶ暗くなってきたので、泣く泣く戻ります。
この日の滝めぐりはこれで終了です。
♨十二坊温泉 ゆらら で汗を流して、
滋賀県栗東のガストで夕食、スタミナをつけて、今宵の宿泊地に向かいます。
最初、予定していた道の駅 しんあさひ風車村は現在(3/17)、閉鎖中で、もうひとつの道の駅に。
道の駅 藤樹の里あどがわ
営業時間に要注意ですが近くに、スーパーマーケット、マック、ファミレス、牛丼屋………敷地内にはローソンまであります。駐車場は広く整然としていて、大型車と隔離されているので静かでした。不必要に明るくなく清潔感のある快適な道の駅です。
近くには百選や有名な滝もありますので、滝めぐりで車中泊される方にお薦めします!
【まとめ】
◯2017.3.17 ひとりで。
◯雪の残る山道、沢登り、楽しかった。
◯どちらも落差のある美しい滝。
◯いずれ天狗滝にも。
◯足の負担、休憩、症状など確認。
◯訪れた滝
○庵座の滝:三重県 三重郡 菰野町
○三つ滝:同上
○蒼滝:同上