今回はこちら。

タイトルが気持ちいい「本日は、お日柄もよく」 。

 

 

 

原田マハさんの作品、実は初めてでドキドキしましたが、

軽くて小気味よくて、さっと読みたいときによいなと思いました。

 

主人公二宮こと葉は普通のOL、27歳。

幼馴染の結婚式で出会ったスピーチに心動かされ、

「スピーチライター」という職業へ自ら飛び込んでいく。

 

 

 

わたしも「スピーチライター」という職業のことなんて

考えたことがなくて、まぁ言われてみればいるよなぁと。

 

作中に出てくるスピーチは本当にどれも秀逸で

(文字で読んだだけだけど、きっと声に出したらもっと威力ある)

言葉の使い方一つでこんなに違うんだと思わされました。

 

途中かなり政治よりのおはなしになることと、

あまりにもなシンデレラストーリーなので、

もしかしたら好き嫌いは別れるかもしれません。

わたしも自分のコンディション次第では苦手だったかもしれない。

 

 

ただ、それでもやはりスピーチは素晴らしくて、

言葉に対しての見え方、聞き方が変わります。

各国大統領のスピーチ、会社で表彰されたときのスピーチ、

新製品発表のスピーチなど、意外と身近に溢れるスピーチに目を向けると、

思うところがたくさんある。

 

そういう意味で、身になった本だなと思います。