青空の卵 (創元推理文庫)/東京創元社
¥802
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会社の近くに森の図書室というバーがあって、
そこには本がたくさんあって、本に出てくる飲み物が飲めて、本も貸してくれて、
しかも結構深夜までやってるので実は一人で趣味に浸りに頻繁に出入りしてます。


今回借りたのは、坂木司さんの青空の卵。

※以下ネタバレ含みます

外資系の保険会社に勤める僕・坂木司には、一風変わった親友がいる。
自称ひきこもりの鳥井真一だ。
複雑な生い立ちの鳥井は外部との接触を極力避け、僕を通じて世界を見ている。
そんな鳥井の関心を外の世界に向けるため、彼との食卓に僕が出会った身近な謎を披露していく。
大人の視点で推理し、子供の純粋さで真実を語る鳥井は、果たして外の世界へとはばたくことができるのか。
(amazonより抜粋)



あらすじ一行目からも分かる通り、主人公の名前が「坂木司」、作者そのものです。

とても読みやすくてストーリーが進むスピードもちょうどよく、何より坂木と鳥井の関係性がほのぼのしててよかったです。

こういうほのぼの系は俗っぽすぎると冷めるけど、そんなこともなく最後まで読めました。


この作品は坂木さんのデビュー作で、ここからひきこもり探偵シリーズが始まっていきます。
この作品がよかったから続きも読んでみようかなー


最初に読んだとき、主人公に自分の名前をつけるなんて相当な自信作だし、もしわたしが作家だったらそんなことはドキドキしちゃってできないな、と思ってたのだけど、これ逆なようです。

デビュー作ということで、この作品の後にペンネームをつける際、「坂木司」という名前を使用したとのこと。


本編でも考えること多くありましたが、名前というのは大事ですね。