まだ今の職業に就いて間もない頃、利用者に対して『かわいそう』という感情があったんです。


東池袋の細い路地、長屋のような家の並ぶ一番奥。


家族に介護放棄をされ、毎日死にたいと言っていた利用者をかわいそうだと思っていたんです。


そんなある日


『あなたまだ若いのに、こんな職業にしか就けなかったの?』


『いえいえ、私この仕事好きでやってますので』


『あなた…かわいそうね』

と同情の眼差し。


えっ?


今、私をかわいそうだと言いましたか?


そうですね。


かわいそうだと思っていた私を、彼女はかわいそうだと思っていたんです。


それからむやみに他人に対して『かわいそう』だと思うことをやめたんです。


うちの母がこの間


『駅前の路上に寝ている人の靴がボロボロでね、足が見えてかわいそうだったの』


と言っていたのですが


もしかしたらその靴がボロボロの本人は自分の事をかわいそうなんて思っていないかもしれません。


むしろ時間や世間の常識に縛られて、駅前で疲れた顔して歩いている通行人をかわいそうだと思っているかもしれませんよね。


かわいそうは上から目線ですよね。


道端を歩いてる傷だらけの猫だって、かわいそうだと思われるのは心外かもしれませんよ。


なんにせよ、飼えない猫に餌をやるものではないですね。




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