朝起きたら


金魚が死んでいた。


台所に行って冷蔵庫を開けて水を飲んだら


他人の家にいるみたいで、気持ち悪くなった。



面白い話しをよくしてくれた人が亡くなった。


「余命があと1年なんだ」


と笑いながら話してたから、笑いながら励まして


まさかこんなに早く亡くなるなんて思わなかった。



「俺の息子はもう小学生なんだ、死ぬ前に子供に会いたいな」


と言っていた彼。


「離れてしまった息子にいつか大きな顔して渡してやるんだ」


と学資保険の積立の話しを誇らしげにしていた。



たった1年の余命で、いったい何人に会いに行けるというのだろう。


病気を患いながら、一番逢いたい人に会いに行く事なんてできるのかな。


一生には限りがあるから、『いつか』なんて言ってたらあっと言う間に過ぎてしまう時間。


そんな時間の中で何が残せるのだろう。


なんで死んじゃうんだろう。



3年間一緒に暮らした金魚をすくってテイッシュに包んだら


朱色が透けて、キラキラしてた。


死んだって綺麗じゃん。



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あいまみ♪