高校時代は軽音部に所属していたあいまみです。
高2の頃同じ部に好きな男子がいまして、ドラムをしている名前はM君。
卒業式まで部活の中で下級生との仲が悪く言い争いが絶えなかったんですね。
虐められキャラのM君は言い争いにも口を出さない感じ。
そんなこんなで卒業の日が近づき、あたしは最後に部室にキーボードを取りに行ったんです。
ドアを開けるとそこにはM君の姿が…。
あたしはキーボードをケースに入れるとM君に一言
『じゃーね』
『うん、じゃーね。』
とM君。
何も言えないふがいなさに情けなさを感じながらドアの外に。
しばらく歩いていると…
『あいまみ!!楽しかったよ、ありがとう!頑張れよ!!』
とマイクを使ったのか、スピーカーからM君の声。
もうそっからは、涙と鼻水で前が見えなくなりました。
その日は3年生を送る会みたいのがありまして、毎年軽音部も出てくる恒例行事。練習してる姿も見てなかったし、こんだけ仲も悪いんだから今年は誰も出て来ない。
そう思いながら前を見ていると…。
『次は軽音部です』
と先生のアナウンス。
1000人の前に現れたのは…
冴えない猫背でアコギを抱えたM君。
あまり頭の良くない高校。下手だったり、緊張なんて見せたらどんな野次や罵倒を浴びせられるかわかりません。
もう出てきた瞬間に、驚きと冷や汗です。って言うか、あなたギター弾けるの?
彼は短い腕を高らかに上げながら、今までに聞いたことない大きな声で
『喧嘩ばっかりだったけど!俺は本当に楽しかった!!軽音部3年生に送ります。聴いてください。』
ブルーハーツの『リンダリンダ』をジャンプしながら掻き鳴らし始めました。
会場は一瞬にして彼のワンマンライブを盛り上げる形になりました。
もうその時のあたしからすると『スーパーヒーロー』でしたよ。
最後にM君は『青空』を歌いはじめました。
だからこの曲を聴くと彼を思い出しますね。
それからしばらくして彼に告白した私はふられてしまったのですが、後日彼と二人で出掛ける機会があったんですよ。気まずい沈黙の後。
『ねっ、俺といたって面白くないでしょう?』
そんな事言う彼にあたしは
『素敵過ぎるよ!自信を持って!』と励ます。励ます。
励まして欲しいのはこっちだよ(泣)と思いながら…。
そんなM君。
幸せであって欲しいな。
長々とありがとうございました。
高2の頃同じ部に好きな男子がいまして、ドラムをしている名前はM君。
卒業式まで部活の中で下級生との仲が悪く言い争いが絶えなかったんですね。
虐められキャラのM君は言い争いにも口を出さない感じ。
そんなこんなで卒業の日が近づき、あたしは最後に部室にキーボードを取りに行ったんです。
ドアを開けるとそこにはM君の姿が…。
あたしはキーボードをケースに入れるとM君に一言
『じゃーね』
『うん、じゃーね。』
とM君。
何も言えないふがいなさに情けなさを感じながらドアの外に。
しばらく歩いていると…
『あいまみ!!楽しかったよ、ありがとう!頑張れよ!!』
とマイクを使ったのか、スピーカーからM君の声。
もうそっからは、涙と鼻水で前が見えなくなりました。
その日は3年生を送る会みたいのがありまして、毎年軽音部も出てくる恒例行事。練習してる姿も見てなかったし、こんだけ仲も悪いんだから今年は誰も出て来ない。
そう思いながら前を見ていると…。
『次は軽音部です』
と先生のアナウンス。
1000人の前に現れたのは…
冴えない猫背でアコギを抱えたM君。
あまり頭の良くない高校。下手だったり、緊張なんて見せたらどんな野次や罵倒を浴びせられるかわかりません。
もう出てきた瞬間に、驚きと冷や汗です。って言うか、あなたギター弾けるの?
彼は短い腕を高らかに上げながら、今までに聞いたことない大きな声で
『喧嘩ばっかりだったけど!俺は本当に楽しかった!!軽音部3年生に送ります。聴いてください。』
ブルーハーツの『リンダリンダ』をジャンプしながら掻き鳴らし始めました。
会場は一瞬にして彼のワンマンライブを盛り上げる形になりました。
もうその時のあたしからすると『スーパーヒーロー』でしたよ。
最後にM君は『青空』を歌いはじめました。
だからこの曲を聴くと彼を思い出しますね。
それからしばらくして彼に告白した私はふられてしまったのですが、後日彼と二人で出掛ける機会があったんですよ。気まずい沈黙の後。
『ねっ、俺といたって面白くないでしょう?』
そんな事言う彼にあたしは
『素敵過ぎるよ!自信を持って!』と励ます。励ます。
励まして欲しいのはこっちだよ(泣)と思いながら…。
そんなM君。
幸せであって欲しいな。
長々とありがとうございました。