うちの近所に小さなペットショップがあるのですが、そこに南国カラフルな鳥がいるんですよ。



体長50cmほどのオウム名前は『ピータン』雌。



風が強くなければ店の外にいるのですが、ついつい喋りかけてしまいます。

『ピータン、こんにちは、今日も寒いね』



『………』



まったく何にも言ってくれないピータンは30年もうここにいるそうです。



あたしより年上ですよ。
だから今日は敬語で話しかけたんです。

『ピータン、寒いですか?堪えますね。』



『……………』



『…ピータン、バイバイ』

するとピータン!!



『バイバイィ』



あたしの空耳アワ-かもしれませんが、ピータンは喋ってくれました。



これまた近所なんですけど、鯉を育てているおじいちゃんがいるんですよ。



『鯉は最高のギャンブルだ』
ってそのおじいちゃんは言うんです。



稚魚の間はどんな模様になるかわからないんですって。



鯉も人間と一緒で寿命は同じで一番美しく売られて行くのは18歳くらいだそうです。



お値段は言い値。互いが納得して売買されるそうです。



田中角栄の買った鯉は確か、3000万円ですよね。
あってないような値段ですよ。



鯉は抱っこしてあげると喜ぶそうで、おじいちゃんは一生をかけて何百匹もの鯉を飼育しているわけです。



『あんたも、鯉やんないかい?』



『生け簀がうちにはないので無理ですよ』



次世代の若者を育てたい『鯉に恋してしまったんだ』とはにかむおじいちゃん。