今日訪問した最後のお宅。
チャイムを押しても出て来てくれず…何だか嫌な予感がしまして



『こんにちは~』
と大声で叫び続けると中からフラフラのおばあちゃんが出て来てました。



バイタルチェックすると…
脈拍130。
ハードロックなテンポ。
即、救急車で搬送しました。



訪問ヘルパーも一人で気楽な事もありますが、やっぱり何かあるとテンパってしまいますね。



以前目の前でお亡くなりになった方がいまして、数日は無力な自分に落ち込んでしまいましたね。



そんな時に上司は



『よかったわね。伺った時に死んでなくて』



訪問の際にお亡くなりになっている場合、警察に半日ほど拘束され身辺調査をされるらしいんですよ。



リスクマネージメントですよね。ケアマネも責任者もドライですよ。



死ぬ間際の人間を介護している訳だから覚悟するのは当たり前なんですけどね…。



『あ~もういやだ』とこの仕事をやめてしまいたい時もありますが、そんな時に限って



『あんたが来てくれると元気になるよ』



なんて利用者から褒め言葉を頂いて、単純にも俄然やる気になるわけです。



こんなあたしでも頼りにしてもらえるのは何ともありがたい事です。



一人の人間の長い人生の旅の終わりを見届けられるというのは貴重な事ですもんね。



辛い朝に出かける前、声に出して必ず言うんですよ。



『今日も誰かがあたしを待っている』



ってね。