石けんで髪を洗うというと、「古臭い」とか「「使いにくそう」とか「江戸っ子か!」とかの敬遠されがちなイメージを持たれることが多いです。(現在は液体のものはかなり使いやすくなっていますが・・・)

 

 

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それでもあえて石けんでの洗髪をすすめるのは理由があるのです。

 

それはせっけんの洗浄力が肌を鍛えるのにちょうどいいという事です。

↓以前より健康な肌のバリアーは油脂だということ書いていますが

https://ameblo.jp/takisaka/entry-12342335227.html

「洗う」という行為はそのバリアーの機能を弱めるという行為です。

 

ですから肌にとって危険なものというのは

①油脂を洗い流し、肌を無防備にさせる洗浄力の強いもの。

②肌を無防備にさせたときに皮膚から入る有害物質。

ということになります。

 

 

多くの有害な物質は肌のバリアで止められるのですが、

油脂が取れて肌が無防備な状態になる洗顔や洗髪のときだけは

皮膚がノーガード状態になりやすく普通は侵入を止められている有害物質も入っていきやすいのです。

 

 

通常時の肌はがっちり守って侵入者を寄せ付けません。

洗っているときはノーガード状態。悪いもの入り放題です。

 

 

 

 

せっけんはアルカリ性です。一方肌は弱酸性です。

(中性がph6~8まで、それ以上がアルカリ性、それ以下が酸性)

せっけんが洗浄力を維持できるのはアルカリ性のph10.5くらいまでで、それ以下になるとせっけんとしての洗浄効果は無くなります。

 

前述したように健康な人の肌や頭皮は弱酸性にキープされています。そこにせっけんがついた場合、せっけんのphは酸性側に引き寄せられ下がり、洗い流した後に皮膚に残っているものも、すぐに洗浄力を失ってしまいます。洗浄効果のなくなったせっけんは「カルシウム石鹸」とか「石鹸カス」とよばれるものになります。これが、せっけんで洗うと髪がゴワゴワするという理由でもあり、また同時にせっけんが皮膚に安全だという根拠でもあります。

「石けんはアルカリ性でしか存在できないから皮膚に安全!」(ここは最重要ポイントです。)

 

ちなみにゴワゴワしないために当店では酸性のリンスの併用をおススメしていますが、これはまたいずれお話します。

 

 

また、ネットの記事を見ていますと、「せっけんも界面活性剤だから合成洗剤と同じようにキケン。」というものもありますが、これにははっきりと反論したいです。

まず「家庭用品品質表示法」という法律の中で、人が作り出した界面活性剤を「石鹸」と「石鹸でないもの」に分けられています。「石鹸でないもの」を「合成界面活性剤」と呼ぶ。と定義されています。なぜ、せっけんが合成界面活性剤とはっきりわけられているかというと

①作りが非常にシンプルであること。(人の手で簡単に作れます。勝手に作って売るのは法律に触れるみたいなので注意が必要です。合成界面活性剤は決して手作りでは作れません。)

②水で洗い流しただけで洗浄力が無くなること。(前述のとおりph下がると機能しません。)

この点で安全性が高いと判断されているからです。

要するに「洗浄力が弱いシンプルなもの」が「石鹸」。

「石鹸より洗浄力が強いもの」が「合成界面活性剤」。

だと定められているわけです。

 

「合成」とつくから「石油」が原料のもの、と考えがちですが、そうではありません。「合成界面活性剤」という言葉ができた当時は技術的に石油からしか合成界面活性剤が作ることができなかったというだけで、植物原料であっても「合成界面活性剤」です。(ここも意外と重要ポイント)

 

 

 

アルカリ性のせっけんを高濃度で長時間洗い流さずに肌につけっぱなしにすればそれは肌は荒れます。しかし、髪や肌を洗っている時間は長くても数分程度で、最後に水で洗い流すため、その洗浄力が皮膚にとって「ちょうどよい刺激」になります。

 

曖昧な表現で申し訳ないですが「ちょうど良い刺激」とは、皮脂を一瞬だけ洗い落とすということです。肌のバリアーがない人がバリアーを作るには皮脂を溜めるために洗わない事も必要ですが、バリアーに守られすぎると肌は新しいバリアーを作りません。数日に一度バリアーである皮脂をを洗い落してあげることで、ちょっとだけ肌を焦らせて新しいバリアーを作らなきゃ!と判断させ、適度な量の皮脂や、正しいターンオーバー機能を保つことができるのです。さらにはちょっと残った石鹸カスは実は皮膚の健康を保つのに必要な常在菌を増やすエサにもなります。

上記の理由から、私は石けんで洗うという事自体が肌のバリアー機能を鍛える行為につながると思っています。筋肉や脳が鍛えられるのと同じように、肌も鍛えられます。

季節や体質、生活習慣や健康状態にもよるのですが、2~3日に一回のせっけん洗髪がベストかなと思います。

(補足:ただこれは健康な皮膚の場合です。バリア機能が損なわれ、皮膚に疾患がある場合や、皮膚科などに通われている方の場合は、せっけんで洗う事でさえも症状を悪化させる場合があるので注意が必要です。)

 

 

 

 

一方で

「皮膚は弱酸性だから弱酸性せっけん」で洗いましょう。」という有名なフレーズ。

私はこのフレーズをCMで見る度にモヤモヤするのですが理由は以下の通りです。

①弱酸性せっけんなど実際には存在しないこと。(理由は上に述べたとおりです。)

②弱酸性せっけんが仮にあったとしても、酸性で存在できるんやったら皮膚についたら分解されないやろ!ってことは危ないってことやが!ってこと。(感情が入ってつい福井弁に・・・)

 

③そしてそれが肌の未完成な赤ちゃんや子供にすすめられていること。

(未完成ってことはこれから色んな機能が作られていくってことです。)

さらにいうと

④水がたくさんある場所ほど活性化する。

(薄まれば薄まるほど洗浄効果高まる。)

 

実際、弱酸性せっけんの正体は、せっけんの形をしたアミノ酸系の合成界面活性剤です。(原材料名を見てもらうとわかる場合が多いです。)多くは植物のアミノ酸から合成していますが洗浄力は強いです。ただし、皮膚(素肌)と同じ弱酸性というフレーズを売りにしているので消費者イメージは非常に良いです。

人の体は70パーセントが水です。その水がたくさんある人体の細胞内に、水が大好きな合成界面活性剤が浸透した場合、そしてそれが肌や臓器の機能が未完成な赤ちゃんや子供だった場合。

 

どういう事につながるかは想像に難くないのではないでしょうか。

 

 

(次回に続きます。)

 

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