花子くんは言いました。
「ヤシロもしお互い生まれ変わって、また会えたら伝えたい事があるんだ」
「なに?花子くん?」
人差し指を口にあてて花子くんは優しく笑ってこう言った。
「今は…秘密」
「?」
「……だよ」
花子くんに抱かれながら、私は目蓋を閉じた。言葉が聞き取れなくて、真っ暗な世界に落ちて行く
かもめ学園に続く道に桜が舞う。
ヤシロは桜に見惚れながら歩く、時折ため息をつきながら。
誰かに何か、言われた気がする。
大事な事が思い出せない、頭にモヤがかかった様に。
ヤシロは足を止めて考える。
「(男の子だ。昔の制服を着ていた?)うーん…」
ヤシロは頭を左右に振って気持ちを切り替える。
「(そんなことより!今日は入学式!イケメンな男子に告白されるかも知れない!!楽しく行かなきゃ!)」
高揚して舞い上がるヤシロ。
周りを見ておらず、誰かにぶつかった。
「きゃ!」
「わぁ!」
「ごめんなさい!大丈夫!?」
ぶつかった相手は男の子、どこか見覚えがあった。
「イテテ〜、こっちこそごめん。前見てなかったよ、」
「っと」
その子は自分と同じぐらいの歳の子だった。
「怪我とかしてない?大丈夫?」
「ううん!平気平気!」
ほっと胸を撫で下ろすヤシロ。すると少年は
「ねぇ?君高等部?」
「うん。そうだよ」
「そっか!…一緒だね!俺、柚木普よろしく!」
「私、八代寧々よろしく」
お互い朗らかな雰囲気で挨拶したが、チャイムが鳴って慌てる。
「やっべ!じゃあまたね!」
「うん、またねー!」
二人は足早に分かれてしまう。ヤシロは少し違和感があった。
「(あの子、どこかで…)」
「わ!」
「うぉぉあ!」
ヤシロは廊下の角で男子とぶつかる寸前だった。
「あぶねー!すんません前見てなくて!」
中等部の制服を着ている。そして、交通安全のピアスしている!その事は気にせず先に謝るヤシロ
「ううん、気にしないで、こちらこそごめんね」
笑顔で謝るヤシロ。動かなる金髪の少年
「……」
「?」
訝しげに見ていると、先生が声をかけてきた。
「おい、お前ら早く教室行けー!入学式始まるぞ!」
白衣を着た先生に促されてヤシロは走り出す。
さらに慌てるヤシロ
「きゃー!ごめね、私行くから!」
走り去るヤシロ。金髪の少年は微動だにしない
「……(今の先輩めっちゃ可愛いかった!)」
少年の顔は真っ赤で、胸を押さえていた。
その様子をのんびり見ていたヤコさん。
「相変わらずね」
入学式が終わり、日が傾いた夕方。
ヤシロは期待していた告白がなくて、意気消沈していた。その時、葵からとある噂話しを聞いた。
かもめ学園には七不思議があって、旧校舎の3階の3番目のトイレにノックを3回すると、願いを叶えてくれる花子さんがいるんだって
「(旧校舎…)」
廊下の窓から見える旧校舎をじっと見つめるヤシロ
「(よし!今から行って源先輩と両想いにしてもらおう!」
入学式で見かけた生徒会長に惚れたヤシロ。今すぐ両想いになりたくて走った。
「(……だけど、なんでだろう。何か変だな…)」
途中金髪の少年と会ったが気にせず走った。
「あ!先、輩…。」
肩を落とす源光。
旧校舎を走っていると、不思議と懐かしい気持ちになった。
3階のトイレの入り口で立ち止まる。
「…(知ってるここ。)…!ううん違う違う、(ここに来た目的は源先輩!願いを叶えてもらうんだから!)」
コン、コン、コン。
「花子さん。花子さん。いらしゃいますか?」
ギィー
「はーあーい」
パタン
「あ、れ?誰もいない?」
「!」
「こっちだよ」
肩を掴まれた。
思い出す。あの時の事を
自然と涙が溢れて止まらない。
誰かに呼ばれている気がする。
きっと気のせいでしょう。と気持ちに蓋をする。
だけど、違った。
居たのだ
ヤシロを呼ぶ人がここに
「花子、くん?」
名前を呼ぶヤシロ。
そこにいるのは、学校の前でぶつかった少年で昔、地縛霊になってしまった人でもある。
写真の様に思い出が蘇る。彼と過ごした日々を、彼といた日々を、
彼女の心の中は嬉しさと喜びで
いっぱいになってしまい、更に泣いた。
鮮明に今、思い出す。
「やっと思い出した?ヤシロ。
会いたかったずっと、最初会った時言おうと思ったんだけど勇気が無くて。
やめちゃった。」
照れくさそうに喋る花子は他の男の子ように感情溢れる男子だ。
「ヤシロのおかげで俺、ヤシロを忘れなかった。だから、ありがとうヤシロ」
ヤシロはなにも答えられない。懐かしさと花子くんへの気持ちが溢れて止まらない。
思うように言葉にならなくて
振り絞る思いで言葉を出す。今まで伝えたくても伝えられなかった気持ちを
「会いた、かった!花子、くん!」
「ごめんなさい!私もあの時思い出せばよかった!時間がかかってごめんなさい!」
大粒の涙が視界を鈍らせる。
花子くんの顔がみえないほどだ。
見かねた花子くんはヤシロを抱き寄せた。
「ヤシロ…こっちおいで?」
子供をあやすように優しく
頭を撫でて花子くんは言った
「ヤシロ……大好きだよ」
「うん!」
桜の花びらが風に吹かれて、トイレの中にまで舞う。まるで二人にお帰り、と言っているかの様に舞い踊る。
人は生まれ変わると言われているが、確かではない。本当なのか嘘なのかは、死を経験しなければ分からない。
言える事は人生は有限である事。それを投げ出してはいけない。投げ出してしまえば、二度と戻っては来ない。
ヤシロと花子はそれを諦めなかっただから、また廻り会えたのだろう。
偶然か必然かは誰にも分からない。
確かな事は二人は出会えた。
桜は風に吹かれて散る
夏が来て
秋が過ぎて
冬を越す
そしてまた桜の木は花を咲かせる。
そしてまた好きな人の笑顔がまた観れる。
「ヤシロもしお互い生まれ変わって、また会えたら伝えたい事があるんだ」
「なに?花子くん?」
人差し指を口にあてて花子くんは優しく笑ってこう言った。
「今は…秘密」
「?」
「……だよ」
花子くんに抱かれながら、私は目蓋を閉じた。言葉が聞き取れなくて、真っ暗な世界に落ちて行く
かもめ学園に続く道に桜が舞う。
ヤシロは桜に見惚れながら歩く、時折ため息をつきながら。
誰かに何か、言われた気がする。
大事な事が思い出せない、頭にモヤがかかった様に。
ヤシロは足を止めて考える。
「(男の子だ。昔の制服を着ていた?)うーん…」
ヤシロは頭を左右に振って気持ちを切り替える。
「(そんなことより!今日は入学式!イケメンな男子に告白されるかも知れない!!楽しく行かなきゃ!)」
高揚して舞い上がるヤシロ。
周りを見ておらず、誰かにぶつかった。
「きゃ!」
「わぁ!」
「ごめんなさい!大丈夫!?」
ぶつかった相手は男の子、どこか見覚えがあった。
「イテテ〜、こっちこそごめん。前見てなかったよ、」
「っと」
その子は自分と同じぐらいの歳の子だった。
「怪我とかしてない?大丈夫?」
「ううん!平気平気!」
ほっと胸を撫で下ろすヤシロ。すると少年は
「ねぇ?君高等部?」
「うん。そうだよ」
「そっか!…一緒だね!俺、柚木普よろしく!」
「私、八代寧々よろしく」
お互い朗らかな雰囲気で挨拶したが、チャイムが鳴って慌てる。
「やっべ!じゃあまたね!」
「うん、またねー!」
二人は足早に分かれてしまう。ヤシロは少し違和感があった。
「(あの子、どこかで…)」
「わ!」
「うぉぉあ!」
ヤシロは廊下の角で男子とぶつかる寸前だった。
「あぶねー!すんません前見てなくて!」
中等部の制服を着ている。そして、交通安全のピアスしている!その事は気にせず先に謝るヤシロ
「ううん、気にしないで、こちらこそごめんね」
笑顔で謝るヤシロ。動かなる金髪の少年
「……」
「?」
訝しげに見ていると、先生が声をかけてきた。
「おい、お前ら早く教室行けー!入学式始まるぞ!」
白衣を着た先生に促されてヤシロは走り出す。
さらに慌てるヤシロ
「きゃー!ごめね、私行くから!」
走り去るヤシロ。金髪の少年は微動だにしない
「……(今の先輩めっちゃ可愛いかった!)」
少年の顔は真っ赤で、胸を押さえていた。
その様子をのんびり見ていたヤコさん。
「相変わらずね」
入学式が終わり、日が傾いた夕方。
ヤシロは期待していた告白がなくて、意気消沈していた。その時、葵からとある噂話しを聞いた。
かもめ学園には七不思議があって、旧校舎の3階の3番目のトイレにノックを3回すると、願いを叶えてくれる花子さんがいるんだって
「(旧校舎…)」
廊下の窓から見える旧校舎をじっと見つめるヤシロ
「(よし!今から行って源先輩と両想いにしてもらおう!」
入学式で見かけた生徒会長に惚れたヤシロ。今すぐ両想いになりたくて走った。
「(……だけど、なんでだろう。何か変だな…)」
途中金髪の少年と会ったが気にせず走った。
「あ!先、輩…。」
肩を落とす源光。
旧校舎を走っていると、不思議と懐かしい気持ちになった。
3階のトイレの入り口で立ち止まる。
「…(知ってるここ。)…!ううん違う違う、(ここに来た目的は源先輩!願いを叶えてもらうんだから!)」
コン、コン、コン。
「花子さん。花子さん。いらしゃいますか?」
ギィー
「はーあーい」
パタン
「あ、れ?誰もいない?」
「!」
「こっちだよ」
肩を掴まれた。
思い出す。あの時の事を
自然と涙が溢れて止まらない。
誰かに呼ばれている気がする。
きっと気のせいでしょう。と気持ちに蓋をする。
だけど、違った。
居たのだ
ヤシロを呼ぶ人がここに
「花子、くん?」
名前を呼ぶヤシロ。
そこにいるのは、学校の前でぶつかった少年で昔、地縛霊になってしまった人でもある。
写真の様に思い出が蘇る。彼と過ごした日々を、彼といた日々を、
彼女の心の中は嬉しさと喜びで
いっぱいになってしまい、更に泣いた。
鮮明に今、思い出す。
「やっと思い出した?ヤシロ。
会いたかったずっと、最初会った時言おうと思ったんだけど勇気が無くて。
やめちゃった。」
照れくさそうに喋る花子は他の男の子ように感情溢れる男子だ。
「ヤシロのおかげで俺、ヤシロを忘れなかった。だから、ありがとうヤシロ」
ヤシロはなにも答えられない。懐かしさと花子くんへの気持ちが溢れて止まらない。
思うように言葉にならなくて
振り絞る思いで言葉を出す。今まで伝えたくても伝えられなかった気持ちを
「会いた、かった!花子、くん!」
「ごめんなさい!私もあの時思い出せばよかった!時間がかかってごめんなさい!」
大粒の涙が視界を鈍らせる。
花子くんの顔がみえないほどだ。
見かねた花子くんはヤシロを抱き寄せた。
「ヤシロ…こっちおいで?」
子供をあやすように優しく
頭を撫でて花子くんは言った
「ヤシロ……大好きだよ」
「うん!」
桜の花びらが風に吹かれて、トイレの中にまで舞う。まるで二人にお帰り、と言っているかの様に舞い踊る。
人は生まれ変わると言われているが、確かではない。本当なのか嘘なのかは、死を経験しなければ分からない。
言える事は人生は有限である事。それを投げ出してはいけない。投げ出してしまえば、二度と戻っては来ない。
ヤシロと花子はそれを諦めなかっただから、また廻り会えたのだろう。
偶然か必然かは誰にも分からない。
確かな事は二人は出会えた。
桜は風に吹かれて散る
夏が来て
秋が過ぎて
冬を越す
そしてまた桜の木は花を咲かせる。
そしてまた好きな人の笑顔がまた観れる。
