70代 女性 ＃素人療法の間違い 胃腸虚弱
元々胃腸虚弱で、刺激物で吐いたり、血便や微熱が続き、リュウマチの疑いや様々な検査の後で難病のシェーグレン症候群の治療を病院で1年以上続けたが治せずご来店。
漢方薬と①コンクレバン（アミノ酸製剤）を1年間続けて全快し、その後は半年間①を半年間飲み休薬された。
半年後に再来店され、胃が荒れやすいので、胃潰瘍薬②H2ブロッカーが処方されている。それを飲んでいるとお腹が空かず消化も悪いので③太田胃散を飲んでいるが、良くならず血圧も高くなって来た、何か良い薬が有りませんか、とご相談。
そもそも、②は、胃酸の分泌を抑制する薬です。胃液は、殆どが塩酸で肉や魚を分解します。健康な胃の表面は酸を中和する粘膜で保護され、直接胃液が触れないように保護されています。この方のようにデリケートな方は、胃の血流不足＝冷え症の方は胃粘膜が薄く傷つきやすい傾向が有ります。繰り返しますが②は胃酸を止めて胃粘膜が形成されるのを待っている薬です。但し連用により肝腎に負担が掛かり、アレルギーや、最悪の場合皮膚粘膜が火傷したようにべろべろ剥がれたりする副作用もあります。
それに対し③は、生薬主体ですが、配合の重曹（炭酸水素ナトリュウム）でスッキリ感を感じます、しかし連用により胃粘膜が荒れる場合もあるくすりです。また、ナトリュウム（NA）＝塩なので血圧を上げた可能性もあります。
と言うことで、不調の原因をご理解いただけたでしょうか。前回までの①は胃粘膜や肝の原料補給が目的です。今回の④SEー10（クマ笹エキス顆粒）は人間の血色素に近い緑の血液です。胃粘膜保護や化学薬品の排毒を目的とし、血圧降下作用もあります。
ご予算的にも（1か月分8,100円（税込）前回とほぼ同じなので、120日間（健康体の赤血球が入れ替わる時間）はしっかり続けてください。
70代 女性 ＃左手首骨折の治りが悪い
かなり前に家庭内で転び左手首を骨折した。通院中だが治りが悪く、家事にも差し支えるので何とかしたいと、ご来店。
お薬手帳を拝見すると、①ロキソプロフェン（解熱消炎鎮痛剤）②タケキャブ錠（胃潰瘍薬）③カルシウム剤④ケトプロフェンテープ（消炎鎮痛外用）を継続使用している。
①は長期連用で胃潰瘍が起きやすく、その為に②を併用しているが、肝腎にも影響を与え血を汚す。②は胃酸の分泌を抑制し胃潰瘍治療薬でピロリ菌にも有効ですが、長期連用は肝腎に負担が掛かる。③この年代の女性で不足するカルシュウム補給。④①と同様だが血を冷やす。この事から漢方治療を考える。
この方の年齢・体形から考え、修理材料と良い血液が不足です。骨の修理はカルシュウム（セメント）＋コラーゲン（鉄筋）が必要です。＝⑤フィッシュコラーゲン（鯰の皮）とそれを現場まで届ける（良い血液）トラックの役目が⑥四川富貴廣です。
痛みは悪い所を知らせるサイレンです。①はサイレンがうるさいので止める薬で、治す薬では有りません。若くて健康な方は、材料もトラックも有るのですぐ治ります。この方は2か月で少し良くなったので⑥を半分しか飲まれていません。漢方の立場からすると、ケガの痛みが薄らいだら①と④を、胃が痛まないなら②を様子を見ながら少しずつ減らし、⑥をしっかり飲まれた方が早く完治すると思います。