70代 男性 スズメ蜂に刺されての腫れ痒み
この時期だけに良く売れる蜂刺されに即効の漢方処方が有る。もちろんアナフィラキシーショック(蕁麻疹・唇舌の腫れ・呼吸困難・血圧低下等の全身症状)は、即病院だが、局所の炎症(発赤・腫脹・熱感・掻痒・疼痛)などに①葛根湯と②五苓黄解の液剤を合わせて飲む方法である。
この方法は③抗ヒスタミン剤(痒み止め)の内服や④塗り薬に比べて素早く効くので、1回経験された方は思い出して指名買いされることが多い。今年も5.6年ほど前のことを思い出し、数カ所の薬屋さんを回ったが何処にも無く、やはり当店しかないとご来店された方がいる。
①は初期のカゼ・肩こり・頭痛・手や肩・筋肉痛に用いて即効あるもので、一口で言うと体表の血流促進と発散効果が有り、他社の3倍濃い処方です。②はA五苓散とB黄連解毒湯を合わせた処方です。Aは熱中症や吐き気・頭痛・むくみ・や腎性高血圧等に用いる利水剤(利尿剤との違いは、いらない水分を出すだけでなく不足している所に使い回す作用が有ります。Bは鼻出血・不眠・胃炎・めまい・動悸・ノイローゼと有り、一口で言うと、カッカしている(炎症)を冷やす処方です。
即ち蜂刺されは蜂の毒素を分解しようと、血液が集中し痒みと腫れの元のヒスタミンが活動します。③はその活動を阻害するように働く薬。④にも③の成分や抗炎症成分やより強い刺激で痒みをカバーする成分などが含まれる。
①と②の併用は皮膚の血流を促進し、炎症の熱を静め、利水効果により腫れを速やかに修める、自然治癒能を促進する方法です。漢方は急性病でも素早く効きます。
漢方は病名で治療するのではなく、証(病人の体質・症状・進行状態と薬の性質を考えて決まります。西洋医学は、症状を緩和しながら自然治癒を待つのが基本です。
40代 女性 日焼け後の肌の痒み
日焼けにはA.日光皮膚炎とB.日光過敏症が有ります。Aの初期は、赤くヒリヒリします。まずぬれタオルや氷入りのビニール袋等で冷やす。
中期は、赤みが付き痛みが強い場合は、抗炎症薬のステロイド軟膏を人さし指の第1関節くらいの量を手掌2枚分の広さに塗布します。同じステロイド剤でも赤ちゃんは弱めのもの、小学生は中程度、大人は強いもの等使い分けが必要です。
後期は頭痛・発熱・倦怠感・嘔吐などの全身症状を伴います。病院受診や漢方薬の五苓黄解液剤で対応します。
さてこの方の場合普段から皮膚が弱いのでB日光過敏症に該当と思われます。それ程の直射日光でなくても赤みやつぶつぶが起こり易い肌です。また抗菌剤・降圧剤・血糖降下剤等服用による薬剤性も有ります。その場合はお薬手帳ご持参
いただければ無料でチェック致します。
まず、皮膚のカサカサを紫雲膏(火傷・ただれ・かぶれ・ひび等に)と、コラーゲン・ヒアルロン酸配合のべとつかないマクトクリームSを広く塗布し、痒みの酷い所を中程度のステロイド軟膏を重ね塗りします。カサカサは直ぐ消えたがつぶつぶは残っていると言います。ハイチオールC等の内服をお薦めします。
日焼け止めクリームついて、紫外線にはUVA深部まで届きシワや皮膚がんの原因と、UVB表皮に対する作用が強く炎症で赤くなるサンバーンや数日後に黒くなるサンタンを起こすがある。
SPF指数 数字が多き程UVB防御効果が高い。
PAマーク++の数が多いほどUVAの防御効果あり
お買い上げは指数だけでなく、使用場所時間等を考慮。一般的に防御効果が高いほど肌に刺激が強い傾向が有ると言われます。