今月の治験例から 令和2年1月 | ファミリードラッグたきじゅう 漢方ブログ

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  70代 男性 20年間通院の乾癬が半年で70%改善

 

乾癬とは、慢性の皮膚角化疾患で、伝染性感染症では無い。皮膚の表皮を造る速度が通常の10倍を超える速さで発生し赤い発疹と白いフケ状のものが剥がれ落ちるが、強い発疹の割には他の皮膚病に比べて痒みが少ない場合も有れば、強い痒みを伴うこともある。原因は不明だが遺伝の可能性や膠原病との関連やストレス・食生活の関連等も考えられている。

 

乾癬は、症状や部位により、①尋常性乾癬②膿疱性乾癬③関節性乾癬④滴状乾癬に分けられるが確実に治る療法は確立されていない。

 

この方は20年前に発症した左右の下肢部分の①乾癬を有名な皮膚科に片道50km以上の通院を18年間続けたが、家庭の事情により2年前から地元の病院に切り替えた。いずれも殆どがステロイド軟膏の塗布のみで、全く改善しないとご相談。

 

何故治せないかと言えば、現代医学的原因が不明なので、ステロイド(副腎皮質ホルモン)で炎症を抑える方法を続け、結果的に自然治癒力を妨げる可能性が大きい。この方の場合、5段階中上から2番目(very storong)の強い軟膏が処方されている。内服薬程ではないがやはり皮膚から吸収され腎に影響が有ります。

 

漢方では皮膚は内臓の鏡と言われ、皮膚表面だけでなく全身を考えます。この方の食生活が肉類や油濃いもの中心なことからAササヘルス(クマ笹エキス)で緑黄野菜の不足を補い、夜間尿3回以上や足裏のほてり・全身の多汗等から腎陰の不足を補うB六味丸を、皮膚のデトックスにCルミンA(細胞賦活剤)を併用し、D神仙太乙膏を塗布を薦め、まず1カ月きちんと実行すれば何らかの変化が出るはずと説明。

 

1か月後何となく良さそう。2か月後表面に艶が出たと喜ばれ。半年後の現在、本人の自己評価では70%の改善率だと大変喜ばれ、このまま全快を目指し飲み続ける予定です。

 

 30代男性 175cmx60kg 便秘・肌荒れ

 

スマートな体形の青年だが、30代になってから皮膚粘膜が弱く特にのど風邪をひき易く,銀翹散というのどの痛み・口の渇き・せき・頭痛の薬を飲まれるとすぐ治る。粘膜が裏返ったのが皮膚なので、やはり乾燥し易く特に首がガサガサし易いのが悩みだった。

 

そこで、クマ笹バスエッセンス(クマ笹エキス+シャークベイ海塩+高級石鹸成分から造られ美容液や保湿剤にも使える入浴剤)と、クマ笹石鹸(保湿効果のある低刺激性)を併用をお薦めした。

 

数か月使用しだいぶ良くなったがまだ完治しないというので、さらに詳しく問診すると、慢性便秘だという。そこで便秘が肌荒れやのど粘膜乾燥を引き起こす原因について図鑑を見せて詳しく説明した。

 腸管から肝臓に栄養を運ぶ門脈血管が有り、便秘はアンモニア等の有害物質を発生し肝機能低下を引き起こす行説という漢方理論を教えた。腸の汚れ⇒肝の汚れ=瘀血(血の汚れ・滞り)⇒皮膚粘膜虚弱の原因。

 

 証陽散(ヨーグルト200倍の乳酸菌+ビフィズス菌+漢方生薬)という整腸剤で悪玉菌を退治し、善玉菌を増やすことが便秘を改善し全身の健康を回復する早道で、ガラスは中と外を同時に磨かないと奇麗にならない事を理解された。もちろんコンビニ食中心から和食重視の毎日の食事にも気をつけた。半年後便秘はもとより、皮膚毛髪・のど粘膜も改善され、継続して服用を続けている。、