今月の治験例から.令和元年12月 | ファミリードラッグたきじゅう 漢方ブログ

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 60代 男性 陰股部の湿疹?・キリキリする胃痛

 

 「大型ドラッグで、陰股部の痛みを伴う湿疹の相談に行ったところ、さっぱり納得のいくような相談に乗ってくれないので、こりゃやっぱりたきじゅうだと思い何も買わずに来た。」とご来店。

 

 場所が場所だけに良く観察しないとわからないので、ズボンを下げて見せてもらった。痒いので夜中の掻いたらこうなったという。陰股部の痒みは2種類あり、陰嚢部分に現れのは湿疹で、に出るのは真菌感染症(水虫・タムシ=カビ)で、薬が全く違う。図鑑を見せ、明らかに陰嚢部分の湿疹を不潔な指で掻き壊して化膿したものとアドバイスし、性病の可能性が無いことを確認した上で、化膿と湿疹に両方に効く軟膏と、『笹の恵み石鹸』(クマ笹エキス入り低刺激性)で手指と患部を清潔にし、掻かないように痒み止め錠剤もお買い上げ頂いた。これで治らなければ皮膚科に行くようにアドバイスした。

 

 さて、大型ドラッグではなぜアドバイスできなかったのか?知識が無かったのか?案外この方が

失礼ながら土方風の、渥美清が山下清風の丸坊主刈りしたような風貌なので、場所が場所だけに変に誤解して敬遠されたのか?とも.....

 

 さて、1か月後「この間の薬はよく効いたのでやっぱりたきじゅうだと思いまた来た.」と、こんどはお腹か空くと胃がシクシク痛むが、カップラーメンを食えば治る。何か良い薬をとご相談。

 

 空腹時のシクシクは、胃液(塩酸)が胃粘膜を焼く痛みです。何か食べると傷口が塞がり一旦は消えますが、刺激物(アルコール・タバコ・カフェイン・ドリンク剤・キムチ・ニンニク等)を食べたり、ストレスにより胃粘膜の血行が悪くなると痛みが増します。やはり、ストレスがあるという。食前にJPS漢方胃腸薬で、ストレスの痛みに対応し、ガストール細粒で食後の胃酸を抑え、胃粘膜の保護にササヘルスの原液で飲むように教えた。このように只薬を買って頂くだけでなく、なぜ病気になるのかを自分自身で考えて頂くのが私の仕事です。

 

 

              80代 女性 便秘 

時々姪子さんの運転で一緒にご来店頂く方から電話があり、便秘で困っている運転手がいないので至急配達できないか、と依頼が有ったが誰もいないので閉店後なら可能と返答した。間に合わないのでタクシーで行くから薬を用意してくれと言われ、以下の薬品を準備した。

 

まずは即効性の①浣腸2回分と、②ササスルー(和漢便秘薬)③証陽散(ヨーグルト200倍の乳酸菌+ビフィズス菌+漢方生薬の整腸剤)3日分を用意していたところ、タクシーを待たせながら明後日から5日間の旅行があるというので②③は8日分をお買い上げ頂いた。勿論お腹のマッサージと指圧と朝食後直ぐの排便が肛門括約筋のリズムにピッタリ合うことを教えて実行する様にした。

 

帰宅後に電話して効果の程を確認したところ。直ぐに出るには出たが、旅行中のスケジュールと排便リズムが合わず出るのが怖くて②③は大部分残っているというので、最低限を続けると便秘体質改善薬となる。特に③は腸内フローラを改善することが単なる便秘だけでなく、血圧や血糖値改善に良い影響を与えることを説明した。難病患者に健康者の便を移植する療法があり、最近は日本でも実施している病院がある。

 

 この電話と前後して、殆ど同世代で同様の症状のお客様がこの間の薬はよく効いた、こんなに早く効き、病院薬とは違いお腹が痛まず助ったと感謝された。②には便秘生薬だけでなく胃薬駆瘀血薬(血の汚れ・滞り)が配合された他に類のない便秘薬で、経験上①②の組み合わせは90%のお客様に有効と思う。ご相談の方はお薬手帳や健診データご持参下さい。