今月の治験例から 平成30年8月 | ファミリードラッグたきじゅう 漢方ブログ

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                                                                                                   50代   女性 乳がん手術後の傷が治らない


 

 手術前から様々な婦人科疾患に悩まされ漢方治療で改善されていたが、その後ガンが見つかり、左乳首の奥から脇のリンパまで転移した乳ガンを乳房温存切除手術を行った。手術に備えて「羽丹SOD」(*我が子をガンで失った医師が開発した抗活性酸素食品)等を服用している。手術は成功したが傷がじゅくじゅくして出血が続き、痛いので何とかしたいとご相談。 

 

 入院中の傷の治療薬は褥瘡や術後潰瘍に用いる①プロスタンディン軟膏と②ワセリンである。退院時に治りが悪いことを医師に話したら、手術痕以外の内部から出血と排膿と説明で①を③ゲンタマイシン(抗生物質)に替えて処方されたが、出血には少し良いが痛みや膿は変わりなしという。 

 

 そこで、①②③を詳しく調べると、①は出血傾向に不向きらしく、③は化膿止めだが深部の傷にはどの程度の効果が現れるか疑問が残る。その上で以下の処方治療法を提案した。 丹羽SODをホルモン療法と併用出来るタイプに変更した。手術前から服用の④ルミンA(細胞賦活剤*細胞のゴミ掃除薬)の服用量を増やし、傷口には、⑤ササヘルス(クマ笹エキス)の原液とワセリン併用で皮膚粘膜保護を、また、⑥四川富貴廣(田七人参製剤)の顆粒塗布で出血と鎮痛対策をテストして頂いた。 皮膚粘膜の原料⑦コラーゲンのサプリと⑧神仙対太乙膏も追加服用。

 

 1週間後、病院処方よりも、この組み合わせが効くようだと、⑥を追加お買い上げされて、約2か月で治った。⑥の主成分田七人参には出血には止血作用が、血栓に活血作用が強く働くという化学薬品にはあり得ない特徴が有り、またケガや手術の鎮痛作用や駆血作用(血の汚れ・滞リ改善)などもあって、手術前から飲めば出血予防となり、治りも早い。但し、日本では漢方薬としての歴史が新しいので、食品の扱いです。当店の治験例では、ドアに挟んだ親指の出血と痛みなど、外科的分野にも応用例が多数有ります。

 



 

 

60代 女性  アキレス腱断裂後の治りが悪い



 

 家庭内で転び左アキレスを腱断裂し、ギプスで固定する保存療法2か月で、ギプスを外したが、痛みや腫れが残り、少しでも早く治したいとご来店。

 アキレス腱は人体の最大の筋で、腱(繊維)と筋の境が一体となっているので引きちぎったように切れる。腱組織が多いほど細く強靭な組織です。治りが悪い方は、やはりそれなりの理由が有ると漢方では考えます。既往症として、高血圧・高脂血症があり、①(精神安定剤)②(睡眠薬)③(抗コレステロール薬)④(抗胃潰瘍薬)2種類⑤解熱鎮痛剤⑥解熱鎮痛消炎剤の計7点服用中。自覚症状としては下半身の冷えがある。この中で一番問題ありそうなのは③です。

 この方のコレステロールの数値がどの位か分かりませんが、女性ホルモンとコレステロールは原料は同じものから体内合成されるので、閉経後のコレステロールの数値が上昇するのは、自然現象なのです。国際的な総コレステロール正常値は60代女性では160260ぐらいと言われ、日本人の高コレステロール患者数はこの数に当てはめると、本当に治療の必要な方は1/20に激減する、という異常な数字となっています。またまた、、副作用専門医の著作には「薬の必要な人は殆んどいない」と明記され③は超限定使用で、副作用として横紋筋融解症=筋肉が溶ける⇒初期症状は筋肉痛・関節痛・痺れ、や肝機能障害・不眠・胃部不快感など⇒筋・腱の回復が遅れると判断します。

 この事より、③を休めば1②⑤⑥が不用になる可能性があります。その上で、上記の例と同じ四川富貴廣と、コラーゲンのサプリを飲んで頂きました。1か月で痛みが消え、2か月でほぼ平常に回復しました。化学薬品は症状を抑えますが、肝腎がくたびれ瘀血が発生し、自然治癒力が低下します。初めての方はお薬手帳ご持参ください。