今月の治験例から 平成30年4月 | ファミリードラッグたきじゅう 漢方ブログ

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80代女性 こじれた風邪


 

病院の風邪薬飲んで1週間になるが治らないとご相談。今どんな症状か尋ねると、食欲が無く午後になると汗っぽい微熱が残って感じですっきりしない。引き始めの状態を尋ねると、少し寒気がして、熱とが有ったという。病院処方は①解熱鎮痛剤と、②うがい薬らしい。


 

医師向けの教科書には、1.風邪は自然に治るもので、風邪薬で治るものではない2.普通は3日から7日で治るが、14日程度かかる場合も。3.ほとんどがウイルス感染。但し、インフルエンザを除いて、有効な抗ウイルス薬は存在しない4.抗生物質は風邪に直接効くものではなく、乱用により下痢やアレルギーや耐性菌を生み出す危険性がある5.風邪薬は症状の緩和が目的の対症療法に過ぎない6.特に

総合感冒薬は、連用により発疹や発熱、胃腸障害

など 副作用の危険がある。7.発熱は体がウイルスと闘っている免疫反応で、ウイルスが繁殖しにくい環境を作っている。……以上抜。

 即ち薬が治すのではなく、免疫力=自然治癒力が治しています。=(暖かくして早く横になる)

 

漢方では患者の体力、病原体の強弱、病気の進行状態により、使い分けて自然治癒力を高める医術です。麻黄湯⇒葛根湯⇒柴胡桂枝湯⇒小柴胡湯などを半日単位で使い分けます。この方は小陽病といい、病気の主戦場が内臓に移ったと考え、小柴胡湯3日分と、コンクレバン(天然アミノ酸血液・内臓・ホルモンの原料)を併用し、抗炎症効果と疲れた体(特に肝)のエネルギー補給を目指した。3日でスッキリ治ったと報告がありました。初期の風邪なら正しく使えば半日単位の完治も可能です。 



 

60代女性 ドライアイ・視力低下・膝痛 

10年以上前からのドライアイと、視力低下にチョコラAD(ビタミンAD)をお薦めしたら@¥25/日の費用対効果に満足され、様々なお悩みをご相談。便秘頻尿手足の冷えしびれ腰痛目の痒み充血涙目不安感右肩~背中の痛み等である。

病院処方は古い順に①当帰芍薬散(虚証婦人科)②睡眠薬抗コレステロール薬ビタミンB12ビタミンE葛根湯(肩こり)⇒ ⑦消化機能異常治療薬抗うつ薬消炎鎮痛貼り薬である。 

 

1年半前の11月に血流計で測定すると案の定乏血と判定、まず体を暖め血液を増やす事を目指す治療を開始。本来であれば①が効くはずだが、胃腸機能が弱く栄養を吸収出来ない為に、④⑤の効果も発揮できない状態と考えられる。そこで、⑩コンクレバン(天然アミノ酸)で血液・ホルモン・内臓の原料補給を、⑪双参(朝鮮人参+エゾウコギ)で消化器系と自律神経系の強化を図った。 

病院処方の中で疑問があるのが③である。閉経後にコレステロールの数値が上がるのは、コレステロールの原料=女性ホルモンの原料なので、少しくらい 

上がるのは通常の生理反応であり、最近の研究ではむしろ、少ない方が寿命が縮まるとして、不要とされ、また長期連用は横紋筋融解症(筋肉が溶け腎機能悪化、関節痛筋肉痛等の副作用)の危険性がある。自主的減薬で様子を見ることにする。

 少しずつ症状が改善されたので自信を持ち、②を減らし薬漬けから脱却する為に双参を⑫紅參(高麗人参6年根)に替え不眠症の改善を図った。最近になって関節痛を訴えたら⑧⑨が処方されその副作用を防ぐために⑦が追加された。

⑧はうつ症状はないのに、処方されたとご本人が疑問を感じ、また⑨も経皮吸収の毒性を知り、安全性の高いものを考えた。⑫を痛みに良い⑬四川富貴廣(田七人参)に替え、⑭こらぁ元気(コラーゲン)で関節の栄養補給を図った。

 

半月後病院薬は全て休んでいるが大変調子が良いと⑬⑭を再度お買い上げ。⑭はあのフィギアスケートのHYさんや、インプラント治療に歯科医師が用いているという情報がある製品です。