60代女性 左肩痛・血圧・逆流性食道炎・痰・咳・高血糖
主訴は左肩の痛みである。4.5年前から①バルサルタン(ARB降圧剤)②エチゾラム(精神安定剤)③ウルソ(利胆薬)を服用し、その後④タケキャブ(逆流性食道炎薬)次に⑤カルボシステイン(去痰薬)⑥アンブロキソール(去痰薬)と、肩痛に⑦エペリゾン(痙性麻痺治療剤)と、⑧ロキソブロフェン(消炎鎮痛解熱剤)を続けているが治らないとご相談。
その他甘いもの好き・食事を沢山摂る・夜間尿1~2回・上半身が熱し足が冷える・春の花粉症・不眠・頭重・のぼせ・口内炎・舌の荒れ・動悸・日光蕁麻疹・顔の汗・黄色い痰などがあり、子宮筋腫・と白内障の手術歴がある。当店の血流計での測定では血圧は107-77と正常値である。漢方の目で診ると、降圧剤の長期連用に問題がある。降圧剤ブはレーキを掛けるのみで、高血圧体質を治すものではない。①の副作用として、肝腎に悪
影響を与え、横紋筋融解症(筋肉が溶ける=筋肉痛・関節痛等が初期症状)咳発熱などを伴う間質性肺炎等が有ります。勿論胃潰瘍など胃に良くないので④処方されます。比較的安全だが、、便秘やアレルギーなど肝腎に負担がある。 肝腎に負担が掛かると筋肉痛関節痛等が表れ⑦⑧が追加投与という悪循環に陥ったと漢方では考えます。⑨四川富貴廣(田七人参製剤)で痛み、肝機能、高血糖に対処し、痛み凝りに速効が期待できる医療機器⑩プチシルマ(ゲルマニュウム)を併用し、ササスルー(和漢便秘薬)で排毒を試みた。
ほぼ2か月で大半の症状が緩和され。半年後に⑨と⑩の替シールをお買い上げに来店されたので様子を尋ねると⑤⑥⑦⑧は休薬して調子が良いという。最終的には降圧剤を休薬できるように漢方治療継続をお薦めします。
50代男性 163cm.83kg 耳鳴り・血圧・コレステロール他
少し太めで若い時より18㎏増えたという。主訴は左耳がガサゴソ鳴り、1か月以上通院しても変わらないとご相談。その他、高血圧・視力低下・蓄膿症・肩こり・胸協の痛み・脊柱管狭窄症・胃がむかむか・口呼吸・夜間尿1回など。食事は沢山食べ、焼酎2合晩酌。
これだけで、食べ過ぎ飲み過ぎ(食毒)と運動不足が本当の原因と断定できますが、一応薬歴を尋ねると、①降圧剤(α遮断) ②降圧剤(ACE阻害) を8年間 ③抗コレステロール(フィブラート系)と ④循環器系薬(腰部脊柱管狭窄症) ⑤ビタミン剤(B12) ⑥(B複合) ⑥解熱鎮痛消炎剤(NSAD)を3・4年飲んでいる。①②の副作用にて耳鳴りが記載されています。また、③は副作用専門書には、発がん性が指摘され危険と分類されています。
漢方的に考えると、耳は腎(腎臓その物ではなく、副腎や膀胱・水分代謝等の働きを指す概念)の支配下にあり、①②③⑥は肝腎に悪影響を及ぼすと考えられています。これだけの薬物が総合的に耳鳴りを引き起こしていると考え、日水清心丸を30丸(99,000円)お買い上げ頂いた。 主成分の牛黄(ゴオウ牛の胆石)は開竅作用(詰っているものを通す)があり、即効性も期待できます。
暫く音沙汰がないので、2か月後に電話で確認したら、1か月で耳鳴りと脊柱管狭窄症が治ったので安心しているとの事でした。しかし、漢方の立場からすれば、①②③は、数値は下がりますが、病気自体は治せません。それどころか、連用すると寿命が縮まるデータはあるが、長生きするデータはありません。また⑥も同様です。治療を道路工事に例えると、清心丸はブルドーザーで一気に開通させたようなものでこの後を周辺環境整備のように時間を掛けながら完成させる。*勿論減量と運動・食事療法が基本でその延長上に漢方が有ります。つまり、体から毒素が抜け、血液がキレイになるには、=病院で治せない慢性病は、それなりの日数が掛かる事をご理解頂きたいものです。