60代 女 性 高血圧・コレステロール・糖尿 蘇った頭髪
主訴は便秘であるが、糖尿病３４歳から、コレステロール４０歳から、更年期障害と血圧４５歳から治療を続け、婦人科手術も経験している。病院処方は①糖尿病薬３種類 ②降圧剤３種類③骨粗鬆症薬 ④ビタミンD ⑤防已黄耆湯 ⑥附子末の計１０種類である。１月の漢方治療開始時点での便秘以外の症状は不安感・ドライアイ・胸の違和感・腰から脹脛の痛み・暑がりなど。
証陽散（ヨーグルト２００個分の乳酸菌＋漢方成分含有の）整腸剤とササスルー（和漢薬配合お腹が痛くならず暖める便秘薬）をお買い上げ。その際に病院処方薬を副作用専門医の著書を参考にチェックし、過剰と思われるものを自主的な休薬を提案する。欧米では４種類以上は原則として処方していないという。多剤投与は肝腎に負担をかけ、自然治癒力を妨げることを説明する。３日目で快便が出て、１か月目には減薬したにもかかわらず、HbA1ｃが７．５から６．７まで下がったと驚かれる。
その後もきちんと続けられ、自覚症状は全て改善し、１２月来店時には、頭髪のはり腰が復活したと、美容院で褒められたとの嬉しい報告があった。
休薬の結果、肝腎の機能が向上し瘀血（ｵｹﾂ血の汚れ滞リ）が改善し、証陽散で腸内フローラが改善し、栄養分が毛髪まで届くようになった。高級シャンプー&リンスよりも便秘改善が効果がある。
6０代 男性 原因不明の両手指の痛み
６月号で紹介した方のその後の経過です。主訴は両手指の痛みである。２．３年前から病院検査でも原因不明の痛みに悩まされている。病院処方は①消炎鎮痛剤と、乾燥肌の痒みに②抗ヒスタミン剤(痒み止め)２種類だが農作業に差支えるほど痛むので何とかしたいとご相談。その他疲れ目・かすみ目もある。
何処か悪い所を知らせる役目が痛み(炎症)です。消炎鎮痛剤は、火事を伝えるサイレンがうるさいので止める薬で、火事を消すのは自分自身の持っている自然治癒力です。健康体ならば運動会後の筋肉痛はシップや筋弛緩剤等で、数日で治るし、頭痛も同じで鎮痛剤で症状を緩和すれば数１０分で回復します。但しこの方のように何年も繰り返す痛みは、火事は消えずくすぶり続けている状態で、又サイレンが鳴りだします。
漢方は診断検査装置の無かった時代の医学ですので、顔色・動作の観察や問診から原因を探ります。この方には、酒さ鼻（赤鼻）・くも状血管腫)・白目の黄変等明らかな肝機能低下が読み取れます。問診の１日にタバコ３０本、ビール３缶がそれを裏づけています。又①②の長期連用は肝腎に負担をかけ②には関節痛・筋肉痛の副作用が記載されています。
漢方では肝は血を蔵し目や皮膚に影響を与えるとされます。即ち肝がニコチン・アルコールを解毒できずに汚れた血液（瘀血ｵｹﾂ）⇒血流低下⇒痛みの発生になっていると考え、まず最短距離で痛みを取る医療用具プチシルマ（ゲルマニュウム）を痛む指に貼付し、１５分後にはその効果を実感され、即購入決定です。
根本治療として、肝をきれいにし痛みにも血糖値にも良く、結果として皮膚にもキレイな血が回り、皮膚炎にも良い影響を与える四川富貴廣（田七人参製剤）をお買い上げ。
３カ月間真面目に飲んだら全症状の８０%が改善したので、飲むのを止めたらまた痛くなり血圧も上がったと再来店。「貴方の身体をヘドロの溜まった池に例えると、酒タバコを制限しないと言う事はゴミをどんどん捨てているので四川富貴廣で掻き出してもまた汚れます。今度は新しい水を補給しながら治療しましょう。」、と浄血浄腸の自然薬ササヘルス（クマ笹エキス）を併用しデトックス（排毒）を試みることに。
再発を防ぐには治ってから３カ月は其のまま続け、更に３カ月かけて徐々に減薬します。勿論生活習慣の改善が欠かせません。