今月の治験例から 平成27年11月 | ファミリードラッグたきじゅう 漢方ブログ

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70代女性 高血圧・糖尿病・下肢の発疹 .


高血圧糖尿病薬を12年間服用されている方が、右下肢に発疹が出来1か月以上治らないとご相談。その他頻尿で夜間尿2~3回・疲労倦怠感前頭部痛耳鳴り飛蚊症白内障・肩首筋の凝り・手のしびれ脚のひきつりと水泡状の痒み炎症・汗は出ないなどがある。*6月掲載のその後です。

病院処方は①ARB降圧剤 ②スルフォニル系糖尿病薬 ③(DPP-4糖尿病薬 ④睡眠薬 ⑤抗ヒスタミン剤である。一般的に糖尿病の方は皮膚病にも罹り易くなる。分かり易く言えば、砂糖漬けの血液が身体中をめぐっているので当然皮膚の抵抗力も低下するためである。また、服用薬のなかでは、①の副作用の可能性が高い。①は、何らかの原因で圧を高めないと末端まで届かなくなる為に、体から信号が出て血圧が上がる。それを阻害して下げる薬です。但し原因不明なのが、本態性高血圧です。(老化や血液の汚れ等…….)例えば上が200で下が110とは、200で送って110で吸い上げているということです。応急手当で140まで下げたとしても、血管血液の状態が変わらなければ、薬を止めたらまた元の数値に戻るので飲み続けなさいというのが降圧剤です


漢方・運動・食事療法などでいう体質改善とは、時間をかけて血管血液の状態を変えられると考える治療法です。 当然、時間と予算と努力は必要です。また最近は、降圧剤を使い続けることの危険性も少しずつ認識されています。*(下げ過ぎたら詰まるなど、様々な症状が起きる可能性)



この方は、これらを理解され、①④⑤を休止、ササヘルス(クマ笹エキス)で浄血・浄腸を、ルミンA(細胞賦活薬)で細胞のゴミ掃除を図った。10日で完治し、糖尿・血圧・耳鳴りに四川富貴廣(田七人参)・滋腎通耳湯、血液さらさらにシーアルパ100EPADHA・イチョウ葉・リコペンのサプリ)を続けたら、最近の検査では肝機能・糖尿の数値が改善され体調も良いと喜ばれ、②③の減薬を目指し漢方治療を継続中です。




30代 女性   子宮内内膜症・目まい・息切れ



子宮内膜症とは、子宮内側の粘膜が妊娠しないと、女性ホルモンの働きで一定の周期ではがれ、月経を起こします。この内膜が子宮内腔以外の部位に発生する事があり、月経と同様にホルモンの影響で出血や痛みを起こします。原因は漿膜(外側の膜)の変化説と、内膜が直接筋層に入り込む説や月経血の逆流現象による他の部位に転移生着する等の説もあり解明されていない。

治療は無月経状態にするホルモン療法と、病変部位を摘除する手術療法があり、この方は2年以上ホルモン療法を続けているが、表記の他に便秘生理痛不正出血おりもの目の充血肩こり胸痛動悸息切れ・足のむくみ腰痛発汗花粉症ドライアイ等に悩まされているので何とかしたいとご相談。

この方は命の母は試したが効かななかったという。病院薬は①スプレキュア点鼻(偽閉経状態ホルモン)

鎮暈剤 ③精神安定剤だが、①は生理出血を止めてそれに伴う症状を緩和する目的ですが、長くは続けられず、様々な副作用があります。②③はその副作用を緩和するために用います。

 漢方では子宮内の血(オケツ血の汚れ・滞リ)の為に塊が出来、自然治癒力が働かないと考えます。血流計で測定すると乏血型でやはり良い血が不足し老廃物が溜まっていると考え④四川富貴廣(田七人参)で血の解消を、⑤ササヘルスで排毒と増血を、⑥コンクレバン(アミノ酸製剤)で増血と肝機能改善を図り、②③は症状が出たら服用に切り替えて様子を見た。

1か月目から少しずつ楽になり、6か月目で諸症状の50%が改善され。11か月目の改善率は75%となり喜ばれ、①も止めて漢方治療での完治を目指している。