今月の治験例から平成27年9月 | ファミリードラッグたきじゅう 漢方ブログ

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40代女性 高血圧・子宮筋腫 



高血圧の家系だが化学薬品の治療は受けたくないとご相談。体格は普通だが、しょっぱいもの好きでタバコも少々。経血に赤黒い塊のどが渇き、両肩がこる動悸胃がむかむか、脚のむくみ、手に湿疹が出来易い等。

まず血流計で測定し、今身体がどのような状態化をご理解頂く。この方は病院で測ると、緊張しやすく、血管が硬く収縮するので、家庭で測るよりも高くなる、いわゆる白衣性高血圧らしい。まず自律神経を落ち着かせる呼吸法をマスターして頂いた。深呼吸というと、普通は吸う方から始める方が多いが、実は吸うと緊張する。「緊張して息をのむ」なので、まずは口から吐くのが最初で8秒間、次に鼻から自然に吸うが4秒間、お腹に(臍下丹田)にウッと息を止めるを7秒間、これを4~5回繰り返すと気持ちが落ち着き上の数字が2030は下がります。またこの方法はストレス改善にもなります。

但しこの方は初回の計測では上が200を超え、深呼吸を行っても180以下にはならない危険な状態なので、1か月間は様々な詰まりを取り内臓の力の低下を改善する日水清心丸(牛黄ゴオウ)を40丸飲んで頂いた。勿論たばこは血管を収縮させ、塩分はむくみを生じ血圧が上がるので止めて頂き、呼吸法により精神が安定すると血圧も下がることを実感され、病院の健診でも白衣性高血圧と医師からも診断を受けた。

その後子宮筋腫と血圧の両方の改善に、桂枝茯苓丸(体力が中程度むけの駆瘀血薬)四川富貴廣(田七人参)を続けられ5カ月目には135-80というほぼ正常値になっている。子宮筋腫の治癒を目指し治療継続中。漢方で(オケツ血の汚れ滞り)体質を改善するには、やはりそれなりの時間が掛かるが、根本治療なので同時に諸症状も改善します。


                    80・70代女性 通院しても治りきらない風邪のこじれ

後期高齢者者の風邪はなかなか治りにくい。80代の女性が病院薬を飲んで30日立っても治らないので、何か良い薬はないかとご相談。熱は出ないがが残っているという。

医大の教科書には普通の風邪について以下のように記載されている。 ①自然に治るもので風邪薬で治るものではない。 ②普通は3-7日で治るが、14日程度かかる場合も。 ③ほとんどがウイルス感染。ただし、インフルエンザを除いて、有効な抗ウイルス薬は存在しない。 ④抗菌薬(抗生物質)は風邪に直接きくものではない。 ⑤抗菌薬を乱用すると、下痢やアレルギーの副作用や薬が効かない耐性菌を生み出す危険がある。 ⑥風邪薬は、症状の緩和が目的の対症療法に過ぎない。 ⑦多くのかぜ薬、特に総合感冒薬は、連用すると発疹や発熱、胃腸障害等の副作用の危険性がある。 ⑧発熱は体がウイルスと闘っている免疫反応で、ウイルスが増殖しにくい環境を作っている。 ⑨解熱・鎮痛薬は、症状が激しい時に頓服として使う。 ⑩十分な食事がとれない時や消化性潰瘍がある人、アスピリン喘息、腎不全の人はアスピリン、イブプロフェン、などの解熱・鎮痛薬は飲んではいけない。成人気道感染症診療の基本的考え」抜粋。

 つまり、免疫力・体力が落ちているので症状を抑えても治りきらず返って体に負担が掛かって治らないのです。漢方治療は患者の体力と病気の進行状態に合わせて、体力をつけ、免疫力・抵抗力を上げるような食餌療法に近いものです。

この方には保元黄という牛黄(ゴオウ牛の胆石)人参等の滋養強壮剤を加え特に内部に熱がこもり咳・痰が残った症状に合った処方服薬3日で完治。 その②同じく通院2週間で治らない70代女性は前の方より更に落ち込み食欲不振微熱がある。病院薬を休み、コンクレバン(アミノ酸)で栄養補給、柴胡桂枝乾姜湯で微熱対応し、牛黄の含有量の多い日水清心液で強心効果を上げ4~5日で完治。治らない方ご相談ください。