和文化の講座の中で
なにかの話の流れから
宗匠が小さい頃怖かったものの話に。
赤坂で幼少期過ごされ
その頃でも東京のど真ん中となると
自然らしい自然って
公園に木が生えてるくらいだったそうなのですが
その公園が怖かった、と。
なにも鬱蒼と木々が茂って、とかではなく
地面から木が突然生えているその様、
地面と木のキワが
なんだかすごく怖かった、と。
わかるようなわからないようなですが
聞いていると
その真に迫る怖がり方もあり
なるほどな、と。
地面の下は根っこがどれだけ広がっているか。
見えないけどある。
そして地面からにょきっと出ている部分は
下とはまるで違うものが
今度は上へ上へと。
その境目、確かに不気味かも。
そして「種」というものも
怖くて仕方なかった、と。
「一年生になると学校で朝顔の種もらって
みんな育てさせられるじゃない。
でもこんな石粒みたいなものから
根っこや双葉が出て来るって
不気味で不気味でしょうがなかった」
今言われてみたらわかるけれど
子供の頃にそういう感性というか
繊細さ
自分にはなかったな~、と
そのお話を聞いて
雑な作りの己を感じましたことよ。