大人になってから

それも50を過ぎてから

友達になったK子さんには

若い頃の話って聞く機会がなかった。

過去の話って相手から特に言い出さないと

ならないというか。

 

しかし、

尋常でない華やかさや

醸し出してくる何かが

この人もしや芸能人を目指した過去とか

あるのでは?と

わたしのなけなしの第六感に

ビンビンくるものがあったんですよ。

 

ゴスペルを習ったり

ベリーダンスを習ったりしていたのですが

今はサックス。

 

「サックス吹くおばあちゃんって

かっこよくない?」と

うん十年後の為に

練習するのが楽しいらしい。

 

それもかっこいいけど

K子さんは歌じゃないの?と

なんとなくずっと思っていたのであります。

 

 

今回会ったら

 

「いいボイストレーニングの先生知らない?」

と。

 

 

そこで積年の疑問、

もしやあなたは?をぶつけてみたら

ビンゴ!

 

小さい頃から歌が好きで

のど自慢に出たら

スカウトされて上京し

作曲家の先生について、という

昭和の歌手の卵のコースを一通り。

 

「結局歌がものにならなかったから

これまでそれ以外の事したり

歌でも畑違いのゴスペル歌ったりしてきたけど

やっぱり自分は歌をやりたいんだなあ、って

しみじみ思ってさ。

 

これからどうなるとかじゃないけど

自分の声出していこうかと。」

 

 

歌いたい歌

出したい声

そういうものがあるんだね。