少し年上の友達が

「娘ってキビシイ」と嘆いてました。

 

「お母さん

そんなにしょっちゅう

『え?なに?』って聞き返すの

耳が悪いんじゃないの?!

耳鼻科行って調べてもらって!!」と

半ギレされ

耳鼻科送りになったとのこと。

 

結果、

聴力とか特に問題無く

いわば『年相応』。

 

そりゃあ三十代の

なにもかもがまだピッカピカの娘さんには

及ぶべくもない性能かも知れませんが

一応それなりだったそう。

 

わたしが思うに

バリキャリの娘さんが

そのテンションで帰宅して

母親に話しかけても

聞くモードになってない友達側は

注意力の立ち上がりが遅く

聞こえる聞こえてない以前に

音を拾えてないんじゃないのかな。

 

それが最初の

「え?なに?」。

 

で、

話を聞くモードになっても

三十代女子の高い声で早く

いろんな事を話されると

聞こえていても

中身の処理が追いつかず

もたもたしていると

「聞こえてないの?!」という詰問に

なるというのがあるんじゃなかろうか。

 

そう言ったら

「それ、あるかも。

 

娘の生きてる速度と

違うのに

合わせるのたいへんよ。

 

おまけにこっちは言いたいこと

そのまま言うと

かみつかれちゃうから

気を遣って頭の中で回してるのに

すぐ答えないと

どんくさく感じるみたいで

風当たり強いったらないわ。」

 

「夫からも

こんな扱い受けたことないのに」

嘆く友達が、

「あッ!」と

なにか閃いたよう。

 

「モスキート音はもとより

高い音が聞こえにくいからかな、

最近自分の声が

低くなってるのを感じるわ。

 

人って自分の耳に心地良い音域を

出すようになってるのかな。」

 

 

ドキッ。

 

わたしも自分の声

以前より

低くなっているようないないような。

 

思い返したら

低くなってるのは

夫に対してだけか。

 

なんだって夫にはつい

ドスを利かせてしまうのかしら。

 

反省反省。

 

それに引っ張られて

他の時も声が低くなってしまったら困るから

気をつけましょう。

 

って、反省するところがやや違う。