新婦の母たるわたし、

早めに式場に到着して

ヘアセットと

着付けをお願いしてあります。

 

 

ヘアセット、

演歌歌手みたいにされないよう

さりげなくリクエスト。

 

あんまり盛り盛りではなく

家庭画報くらいな感じで。

 

その後

着付けが途中までいった段階で

新郎の母の衣装と

取り違え発覚。

 

わたしの選んだのは確か

かわいい鳳凰が飛んでますのに

鳳凰はどこに?

飛んで行っちゃったかな?

じゃなくて

違うみたいです、と。

 

そこから

バタバタ。

 

そして

着付け終わって

新郎新婦のところに顔を出すと

おお、

さすがヘアメイク担当の人を

個人的に探してお願いしただけあって

とてもいい雰囲気に髪もメイクも

出来上がりつつある。

 

それを見守りつつ

話しているうちに

持ち込んだウエディングドレスが

どうもしわしわしている、なんてことに

みんなが気付き

手の空いているわたしが

スチームアイロン係。

 

せっせせっせと

しわ伸ばし。

 

ドレスのしわが気になる状態で

挙式なんて

嫌だものね。

 

せっせせっせ。

 

 

ひと働きして

親族待合室に行くと

妹・次女が血相変えてる。

 

なんでも

大学生の息子が

前日のコンパで飲み過ぎ

眠りが深く

どうしても起きないから

高校生の下の子だけ連れて来た、

とのこと。

 

「なんとか起きて来い、

とは言ったけど

まったくアイツは!!!」と

怒り心頭。

 

そんな報告を聞いていると

式場の方からは

お孫さんはいつ到着されますか?と。

 

新郎側の

姪っ子ちゃんと

二人でリングを届けるお仕事があるので

リハーサルをしたい、と。

 

時間早めと

聞いてないから

おそらく普通に来てしまうわ。

 

幸い宿を近くに取っているので

すぐ連絡して招集。

 

そんなしているうちに

高校生甥っ子がいないと思ったら

やっと起きた

大学生甥っ子から

交通費がない、と

連絡をもらった妹・次女が

お迎えに派遣したそう。

 

「交通費もないほど

すかんぴんになってる大学生って

どういうことよ」、と

突っ込みたくなったけど

怒りと情けなさで

天を仰いでいる妹・次女の

傷口に塩を塗ってはいけないわ。

 

経緯を聞きつけた

わたしの母は

「後でぎゅうっと

言ってやんないとだめよ!」と

お冠。

 

母と一緒に来た妹・四女によると

「結婚式参列の興奮で

変なスイッチが

入っちゃってるみたいで

行きのバスから

ちょっとおかしかったよ。

『運転が荒い!』って文句言ったり

目に入るものすべてに

かみついてます」とのこと。

 

ひえ~~。

どうした母。

 

後に式場に入った際も

席にプラスチックカップに入った

花びらが置かれているのを

曾孫が興味持ってるのを見て

「邪魔くさい!!!」と

勝手に片付け出す始末。

 

ひえ~~~。

やめれ~~~。

これ、花びらを後で二人に

振り撒く用のだってば。

 

おまけに晴れの日に

激しい物言い。

 

うちの母、

普段は静かに品良く話すのに

年をとったらたまに

べらんめえスイッチが入ってしまうことが。

 

なにも今日入らなくても。

 

そうこうするうちに

長男一家到着で

孫は無事リハーサルに参加。

 

でも人数が

揃ってないことを知る

式場の人からは

式を始めていいものか

またも問い合わせ。

 

すみません、

式場側も

確認取らないと

進める訳いかないですよね。

妹・次女に確認します。

 

バタバタ。

 

結局甥っ子達は

式は間に合わなかったけれど

記念写真には

間に合った。

 

シャンシャンが

この従兄弟の寝坊に対して

「コッティーの結婚式なんて

そのくらいの気持ちってことだね」と

呟いていたけど

そうね、そうかも。

 

それに対して新婦両親は

どういう態度を取るのが

正解なのか。

 

良き日に怒るのも説教するのも

したくないし。

 

ともあれ、

この事を姉の為に残念に思う

シャンシャンの気持ちは伝わったわ。

 

 

やれやれ。

 

バタバタでしたが

ここまで来れば後は流れ。