役所広司が
夫の敬愛する
長岡藩家老河井継之助を演じる
映画が公開中と知り、
教えたところ
すぐ見に行くことに。
勧めたものの、
わたしは基本ハッピーエンドしか
見たくない人。
お金払って
悲しくなりたくなくないですか?
(なんかもじょもじょした言い方)
滅び行く長岡藩を
見ることになるのか、と
勧めたのを後悔しつつ
映画館に。
それが
映画始まったら
そんな気持ちは
どこかへ行くほどに
すぐ引き込まれました。
河井継之助や
当時の状況の
基礎知識がないと
わかりにくいかもとか
書き込みが足りないのではとか
描き方が、とか
あるかも知れないけど、
役所広司がこの役を演じただけで
すばらしい。
大きな人物を演じたら
天下一品ですね。
逆に
頑なな小さい人物を演じる
吉岡秀隆がこれまたいい。
映画を見ていて浮かんだ
いろんな思いを
言葉にしようとすると
逃げていくような
きれい事になるような
そんな危うさがあるので
とにかくすばらしかったことだけを
ここで。
スクリーンで観るに
ふさわしい映画でした。
気になったことが
ただひとつ。
松たか子演じる
継之助の妻が
これからの決意を
語るシーンで
「これからはありのままの」と
言ったとたん、
アナ雪???
となり
気持ちが
幕末から現代に飛んでしまったわ。
ここは
「あるがまま」という
言葉の方が
ふさわしくもあり
よかったのではなかろうか?
瑕疵といえばここ、
ここだけが誠に惜しい!!!
とにかく
『峠 最後のサムライ』
観てくだされ。